フリーマン・ワイナリーが初めて作ったスパークリングワイン「20 Anniversary YU-KI ESTATE BLANC DE BLANCS Sonoma Coast 2019」を飲みました。自社栽培、自社醸造のシャンパーニュでいうRM(レコルタン・マニピュラン)のスパークリングになります。

畑は自社畑のYU-KI。これまではピノ・ノワールだけを作っていましたが、ごく少量だけシャルドネを栽培しており、そのブドウを使っています。オバマ大統領の晩餐会に使われたフリーマンのシャルドネ「涼風」は、チャールズ・ハインツなど購入ブドウで作っており、フリーマンの自社畑のシャルドネはここだけになります。

キメの細かい泡に、鮮烈な酸。軽いブリオッシュの風味。青りんごに洋梨。ドサージュで糖分を加えていないのでドライで非常にエレガントです。いわゆるスパークリングのブラン・ド・ブランよりもさらにエレガント。涼風シャルドネをよりスリムにして泡が入ったような感じといえば言えばいいでしょうか。

ドライなためか、いつもよりもワインがかなり早く進んでしまい、あっという間に飲みきってしまいました。また飲みたい(笑)。

スタイルとしてはやはりNVで作られる大手のスパークリングよりも、アンダー・ザ・ワイヤーなどの単一畑、単一ヴィンテージでテロワールを重視したスパークリングに近いものを感じました。例えばアンダー・ザ・ワイヤーのブロッソーあたりが好きな人ははまると思いますが、こちらの方がよりエレガントです。



日本ではワイン・イン・スタイルから発売される予定ですが、時期は決まっていません。
なお、フリーマンのアキコさんにもこのスパークリングのことなどインタビューしましたので、その内容は別途記事にします。