米国の酒類タバコ税貿易管理局(TTB)がアルコール飲料における「クリーン」という言葉の使用法について注意を喚起しています。
TTBGov - Use of the Word ‘Clean’ in Alcohol Beverage Labeling and Advertising
TTB Issues Statement on Clean Wine Claims | Wine Institute

「クリーン・ワイン」は2020年に元俳優のキャメロン・ディアスが発売したワインが「クリーンだ」と主張したことで論争になりました。これまでのワインは何が含まれているかユーザーにはわからなかったが、もっと「クリーン」なワインを提供するとディアスは主張しましたが、清澄にベントナイトクレイやえんどうタンパクを、また酒石酸の結晶化を防ぐために酒石を使用していることなどから、クリーンの名に値しないのではないかと非難を受けたのです。ちなみに酵母も天然酵母ではなく培養酵母を使っています。

Good Clean Wine
その後も、「クリーン」を掲げるワインはいくつか登場しています。例えば上にインスタグラムからのキャプチャを載せたGood Clean Wineは、頭痛を起こさないなどと主張しています。

今回のTTBの注意喚起では、例えば「Xというワイナリーがクリーンでクリスプなワインを造っている」といった表現は許容されます。しかし、クリーンを健康上のメリットなどと結びつける表現は許容できないとしています。

誤解を招きやすい、またあえて誤解を招くような使い方になりがちな「クリーン」に一定の歯止めをかけたことは、歓迎されているようです。