サンディ(Sandhi)が作る異例のワイン「ロマンス(Romance)」が日本に入荷しています。異例というのは、他のサンディのワインとはブドウの出所が違うからです。

サンディとドメーヌ・ド・ラ・コート(Domaine de la Cote)はどちらもラジャ・パーとサシ・ムーアマンによるワイナリー。ドメーヌ・ド・ラ・コートがサンタ・リタ・ヒルズの西端にある超冷涼な自社畑のブドウを使っているのに対し、サンディはサンフォード・ベネディクトなどサンタ・リタ・ヒルズの他社の銘醸畑のブドウを使っています。ところが、このロマンスの畑の持ち主はドメーヌ・ド・ラ・コート。つまり実質自社畑のブドウなのです。ドメーヌ・ド・ラ・コートは基本的にはピノ・ノワールだけなので、その白版がこのロマンスとも言えます。

ロマンス・シャルドネ2020は、いきなりワイン・アドヴォケイトで98点。今回入荷した2021年もジェームズ・サックリングで97点。また、どちらもワイン・スペクテーターでは95点でセントラル・コーストのシャルドネとしてはトップに立っています。私は5月のセミナーで試飲しており(全房発酵のあれこれなどを、サシ・ムーアマンに聞く)、それ以来いつ入荷になるのかずっと気になっていたワインです。税込み1万6000円台と価格は張りますが、米国でも100ドルなので国内価格は高くありません。

なお、同時にロマンスのピノ・ノワールというのも入荷しています。こちらは畑も含めて資料がなく、謎のワイン。

Wassy’sです。


トスカニーです。

こちらがピノ・ノワール。