ナパのハウエル・マウンテン(Howell Mountain)AVAが今年策定から40年を迎えます。現地では記念したセミナーが開かれました。

今年はカーネロスも40周年を祝っています
ナパではハウエル・マウンテンがカーネロスの次に策定された2番目のサブAVAとなっています。実はAVAの策定はナパよりもソノマの方がかなりペースが早く、カーネロスより前にドライ・クリーク・ヴァレーが策定されており、カーネロスとハウエル・マウンテンの間にもナイツ・ヴァレー、チョーク・ヒル、ロシアン・リバー・ヴァレー、グリーン・ヴァレーが決まっています。

Napa Valley 1981/1/28
Sonoma Valley 1981/12/4
Dry Creek Valley 1983/8/4
Carneros 1983/8/18
Knights Valley 1983/10/21
Chalk Hill 1983/10/21
Russian River Valley 1983/10/21
Green Valley 1983/11/21
Howell Mountain 1983/12/30

実はハウエル・マウンテンのあともソノマの方がサブAVA策定は早く、ナパとソノマで1980年代に決まったサブAVAは以下のようになっています。

Alexander Valley 1984/10/24
Sonoma Mountain 1985/1/23
Northern Sonoma 1985/5/17
Sonoma Coast 1987/6/11
Wild Horse Valley 1988/11/30
Stags Leap District 1989/1/27

ハウエル・マウンテン
記念イベントでは、AVA策定のきっかけになったのはハウエル・マウンテン・ヴィンヤーズというワイナリーを興したマイク・ビーティという人がこのワイナリーにあった温泉でランディ・ダンらと話をしたことだったと明らかにされています。

また、ラ・ホタ(La Jota)のクリス・カーペンター氏はハウエル・マウンテンから得られるものは「ミネラル成分を伴う深みのあるダークフルーツであり、ワインにはカリフォルニアの果実を伴うボルドーのような底流があり、ナパバレーでは勝てないテクスチャー成分がある」と語っています。

ハウエル・マウンテンはナパでは標高によって定義された初めてのサブAVAで1400フィート(約420m)より上の地域となっています。一番標高が高い畑のブラック・シアーズは2500フィート(約750m)の標高になります。カリフォルニアではリッジのモンテベロの畑やカレラのマウント・ハーランの畑などがこれくらいの標高にあります。