南アフリカワインを輸入しているマスダの試飲会に参加してきました。南アフリカは、個人的にはかなり注目しているというか気になっている国であり、エキスパートになろうとは思っていませんが、もっとよく知りたいところです。今回はたまたまいた場所の近くで試飲会を開くことを知って、飛び込みで参加させていただきました。

試飲は白ワイン、泡、赤ワインの順です。


ポークパインリッジのソーヴィニョン・ブラン2023(1800円税別、以下同)。クリスプな酸が心地よく、味わいには厚みもあり、1000円台のソーヴィニョン・ブランとしては秀逸。


キャサリンマーシャルのアンフォラ熟成シュナン・ブラン(5700円)。なめらかなテクスチャーとエレガントな味わい。ふくよかさもあり1ランク上のシュナン・ブランというイメージ。


ポールクルーバーのヴィレッジ・シャルドネ(2800円)。2000円台とは思えないほどの複雑さがあるワイン。とても美味しい。


カノンコップの「カデット・ピノタージュ・ロゼ」(2100円)。ピノタージュのロゼ。バランスよくまとまっている。幅広い食事に合いそう。


リーベックのスパークリング・ブリュット(2300円)。生産者の名前「Riebeek」ですがラベルには記されていないのでちょっとわかりにくいで。シャルドネとピノ・ノワールを使ったスパークリングワインでシャルマ方式で製造。フリーランジュースのみ使用、シュールリーで6カ月熟成と作りは豪華。さわやかで果実味がきれい。シャルマなので泡立ちの「持ち」は今一つかもしれないが、この価格ならとても良い。


こちらは瓶内二次発酵を使ったスパークリング「ボレアリス・ブリュット(3100円)」。イースト香がシャンパーニュを思い起こさせる。高級感あるがこの価格は立派。


キャサリン・マーシャルのピノ・ノワール2022(4300円)。果実の柔らかさが秀逸。上品で美味しい。


左はレイビッド&ナディアの「エルピディオス2021」(5700円)。シラー、カリニャン、サンソー、グルナッシュ、ピノタージュにのブレンド。全房を使っているらしい。うまみがとても強く複雑な味わい。とてもいい。
右はニュービギニングスの「ピノタージュ2021」(2200円)。南アフリカ初の黒人生産者らしい。きれいなつくりで飲みやすい。


ドルニエのピノタージュ(2900円)。うまみと果実味のバランスが秀逸


ライナカの「オーガニック・レッド2020」(2600円)。スムーズなテクスチャーでうまみが豊富。


ボッシュクルーフのシラー2021(4000円)。シルキーなテクスチャーが官能的。美味しい。


キアモントのシラー2016(4700円)。エレガントな味わい。美味しい.


カノンコップの「カデット・カベルネソーヴィニヨン2020」(3100円)。柔らかさがありとても良い。


コンスタンシア・グレンの「ファイブ2020」(5900円)。ボルドー系ブレンド。複雑さが素晴らしい。

最後に全体の感想を記します。
全般に酸が強いものが多い。酸がしっかりしたワインは好きですが、それだけでふくよかさがないと、ちょっとバランスが悪く感じられることもあります。結果としてチョイスしたワインはどれも酸とバランスが取れた果実味や複雑さなどがあるものになったと思います。白だとシュナンブラン、赤だとシラーなどに好みのものが多かったのもそのあたりから来ていると思われます。