中川ワインの試飲会で美味しかったワイン(2024年春)
渡米して最初の働き口がスクリーミング・イーグル! テロワール重視の実力派ワインメーカー
「すげえうまい」ダックホーン/デコイの実力
に続いて、中川ワインの試飲会からお薦めのワインを紹介します。
ベッドロックのソーヴィニョン・ブランは初めて試飲したような気がします。うま味あり、リッチ系のソーヴィニョン・ブランで美味しい。
マックマニスのヴィオニエは定番ですね。1000円台でこのクオリティはすばらしい。リッチですがきれいな味わい。
左のイーターのシャルドネはブレッド&バター系の味わい。ブレッド&バターと比べると少しさわやかでコスパ高い。
右のペドロンチェリのシャルドネは果実味がいい。樽はそこまで強くなく、美味しくコスパ高いです。
左のナパ・グレンのシャルドネもナパらしいリッチな味わいですが、バランスもよく美味しいです。右のリンカーン・セラーズはヴィンテージ2018年で、少し落ち着いた感じとリッチな味わいで高級感があります。
高級系シャルドネ3本です。左のリースは、リースの中ではエントリーにあたるサンタ・クルーズ・マウンテンズのキュベで8000円。うまみと酸が高次元でバランスを取っています。リースの入門としてもいいですし、クオリティは1万円超えのレベルです。ルチアのエステート・キュベはピゾーニの自社畑、ピゾーニ・ヴィンヤードとソベラネスのブドウを使ったもの。これも9500円は格安。サンタ・ルシア・ハイランズらしい濃密な果実味と酸があります。右のハドソン・シャルドネはハドソンの看板ワイン。リッチで複雑、酸がきれいで言うことありません。
シャルドネが続きます。センシーズは先日生産者ディナーで詳しく紹介しましたが、非常にきれいな作りのワイン。果実味も素晴らしい。スタッグリンのセカンド「サルース」のシャルドネは、ナパの中でもリッチ系シャルドネの代表格の一つといっていいでしょう。上品な樽感と濃密な果実味。高級感あるシャルドネです。
一番右のウェイフェアラーはいまやウエスト・ソノマ・コーストを代表するワインの一つといっていいでしょう(このワインはフォートロス・シーヴューとソノマ・コーストになっています)。冷涼な地域だけあって酸が素晴らしいし、それに負けない果実味の密度がこれまた素晴らしい。むっちゃうまいと思ったらパーカー98点ついてました。
もう一つシャルドネ続きます。中川ワインというとナパのカベルネのイメージが強いですが、今回これだけすごいシャルドネを揃えてきたのはちょっと驚きのレベルです(これまでの試飲会はワイナリーごとに並んでいたので分散して気づかなかった面もあるかもしれません)。
リースはマウント・パハロ・ヴィンヤードの2018年。5年ほど経つと酸や果実、樽の風味がすべて溶け込んで一体感が素晴らしい。これくらいで飲むのが一番美味しいような気がします。リリックスのシャルドネは、かつてセインツベリーで一世を風靡したブラウン・ランチの畑。今回のシャルドネの中ではどちらかというとリッチ系のうまさ。これも2018年。最後はシブミ・ノールのブエナ・ティエラ・ヴィンヤード。ロシアン・リバー・ヴァレーらしいやや重厚感ある味わい。リリックスとシブミ・ノール、それからひとつ前の写真のセンシーズはトーマス・リヴァース・ブラウンがワインメーカー。それぞれ味わいも違っており、トーマス・リヴァース・ブラウンのすごみを感じます。
ルーシー(ピゾーニ)のロゼはピノ・ノワール100%。果実のジューシーさと酸がきれいなロゼ。ロゼというとローヌ系品種のものが多いですが、ピノのロゼはチャーミングでちょっと違った良さがあります。
右のノリアのピノ・ノワールはロシアン・リバー・ヴァレーのウミノ・ヴィンヤードのもの。日本人の故海野さんが作った畑だそうです。きれいでエレガントなピノ・ノワール。左のルシア(ルチア)はピゾーニ・ヴィンヤードのピノ・ノワールを60%も使ったぜいたくな作り。これでピゾーニの判琢以下なのだからコスパ高いです。果実味の豊かさと高い酸が素晴らしい。
右のゴーストブロックのジンファンデルはオークヴィルのペリッサ・ヴィンヤードのもの。オーパス・ワンの隣でジンファンデルを作るという贅沢なワインです。複雑で重厚、うまみあるジンファンデル。これは美味しい。左のベッドロックのベッドロック・ヘリテージは1880年代に植えられた自社畑のブドウによるもの。複雑で重厚、酸もありレベル高いワイン。
ナパ・ハイランズのリザーブ・メルロー2020です。メルローらしいまろやかさとリッチでパワフルな味わい。美味しいです。
ハドソンのフェニックスはメルロー主体(84%)のブレンド。冷涼なカーネロスのメルローでエレガントな味わい。一般的なナパのメルローのイメージとは大きく違いますが、非常に素晴らしい。カーネロスはピノよりもメルローやシラーの方がいいのかもって思います(今回はシラーはありませんが)。
ナパ・ハイランズのカベルネは完全に定番になりました。酸もあってバランスよくトータルでよくできたワイン。リンカーン・セラーズのカベルネ・ソーヴィニョン2019はナパのヨントヴィルのブドウを使っています。しなやかなタンニンでレベル高い。個人的にはこの二つではリンカーン・セラーズを推します。
キャッターウォウルもトーマス・リヴァース・ブラウンの作。濃い旨系カベルネです。濃いの好きな人はたまらないでしょう。
フェ・マンはレアムのワインメーカーとして知られるブノワ・トゥケが自身で作るブランド。リッチ系ですが複雑な味わいも感じられます。
トネラ・セラーズのカベルネ・ソーヴィニョン2019。トネラ・セラーズの畑はナパのラザフォード、ハイウェイ29のすぐ西側でイングルヌックの隣にある小さな畑です。ここで100年続く畑でブドウはヘッドプルーンで植えられているというのは興味深いです。ワインはラザフォード・ダストと呼ばれるアーシーな味わいが特徴。最近のナパのワインとしては珍しいほどの土っぽさがあるクラシック・スタイルのワイン。これまであまり知らなかったワイナリーですが、とてもいいです。
次のモリソリも同じくラザフォードの西側でイングルヌックやJJコーン(スケアクロウの畑)のすぐ近くです。これもクラシックでアーシーなスタイル。素晴らしい。
レアムのザ・バードはセカンド的な位置付けのワイン。さまざまな単一畑のワインを作っているレアムで、これはいろいろな畑のブドウをブレンドして作られています。濃い旨系ですが非常にバランスよく作られています。
「すげえうまい」ダックホーン/デコイの実力
に続いて、中川ワインの試飲会からお薦めのワインを紹介します。
ベッドロックのソーヴィニョン・ブランは初めて試飲したような気がします。うま味あり、リッチ系のソーヴィニョン・ブランで美味しい。
マックマニスのヴィオニエは定番ですね。1000円台でこのクオリティはすばらしい。リッチですがきれいな味わい。
左のイーターのシャルドネはブレッド&バター系の味わい。ブレッド&バターと比べると少しさわやかでコスパ高い。
右のペドロンチェリのシャルドネは果実味がいい。樽はそこまで強くなく、美味しくコスパ高いです。
左のナパ・グレンのシャルドネもナパらしいリッチな味わいですが、バランスもよく美味しいです。右のリンカーン・セラーズはヴィンテージ2018年で、少し落ち着いた感じとリッチな味わいで高級感があります。
高級系シャルドネ3本です。左のリースは、リースの中ではエントリーにあたるサンタ・クルーズ・マウンテンズのキュベで8000円。うまみと酸が高次元でバランスを取っています。リースの入門としてもいいですし、クオリティは1万円超えのレベルです。ルチアのエステート・キュベはピゾーニの自社畑、ピゾーニ・ヴィンヤードとソベラネスのブドウを使ったもの。これも9500円は格安。サンタ・ルシア・ハイランズらしい濃密な果実味と酸があります。右のハドソン・シャルドネはハドソンの看板ワイン。リッチで複雑、酸がきれいで言うことありません。
シャルドネが続きます。センシーズは先日生産者ディナーで詳しく紹介しましたが、非常にきれいな作りのワイン。果実味も素晴らしい。スタッグリンのセカンド「サルース」のシャルドネは、ナパの中でもリッチ系シャルドネの代表格の一つといっていいでしょう。上品な樽感と濃密な果実味。高級感あるシャルドネです。
一番右のウェイフェアラーはいまやウエスト・ソノマ・コーストを代表するワインの一つといっていいでしょう(このワインはフォートロス・シーヴューとソノマ・コーストになっています)。冷涼な地域だけあって酸が素晴らしいし、それに負けない果実味の密度がこれまた素晴らしい。むっちゃうまいと思ったらパーカー98点ついてました。
もう一つシャルドネ続きます。中川ワインというとナパのカベルネのイメージが強いですが、今回これだけすごいシャルドネを揃えてきたのはちょっと驚きのレベルです(これまでの試飲会はワイナリーごとに並んでいたので分散して気づかなかった面もあるかもしれません)。
リースはマウント・パハロ・ヴィンヤードの2018年。5年ほど経つと酸や果実、樽の風味がすべて溶け込んで一体感が素晴らしい。これくらいで飲むのが一番美味しいような気がします。リリックスのシャルドネは、かつてセインツベリーで一世を風靡したブラウン・ランチの畑。今回のシャルドネの中ではどちらかというとリッチ系のうまさ。これも2018年。最後はシブミ・ノールのブエナ・ティエラ・ヴィンヤード。ロシアン・リバー・ヴァレーらしいやや重厚感ある味わい。リリックスとシブミ・ノール、それからひとつ前の写真のセンシーズはトーマス・リヴァース・ブラウンがワインメーカー。それぞれ味わいも違っており、トーマス・リヴァース・ブラウンのすごみを感じます。
ルーシー(ピゾーニ)のロゼはピノ・ノワール100%。果実のジューシーさと酸がきれいなロゼ。ロゼというとローヌ系品種のものが多いですが、ピノのロゼはチャーミングでちょっと違った良さがあります。
右のノリアのピノ・ノワールはロシアン・リバー・ヴァレーのウミノ・ヴィンヤードのもの。日本人の故海野さんが作った畑だそうです。きれいでエレガントなピノ・ノワール。左のルシア(ルチア)はピゾーニ・ヴィンヤードのピノ・ノワールを60%も使ったぜいたくな作り。これでピゾーニの判琢以下なのだからコスパ高いです。果実味の豊かさと高い酸が素晴らしい。
右のゴーストブロックのジンファンデルはオークヴィルのペリッサ・ヴィンヤードのもの。オーパス・ワンの隣でジンファンデルを作るという贅沢なワインです。複雑で重厚、うまみあるジンファンデル。これは美味しい。左のベッドロックのベッドロック・ヘリテージは1880年代に植えられた自社畑のブドウによるもの。複雑で重厚、酸もありレベル高いワイン。
ナパ・ハイランズのリザーブ・メルロー2020です。メルローらしいまろやかさとリッチでパワフルな味わい。美味しいです。
ハドソンのフェニックスはメルロー主体(84%)のブレンド。冷涼なカーネロスのメルローでエレガントな味わい。一般的なナパのメルローのイメージとは大きく違いますが、非常に素晴らしい。カーネロスはピノよりもメルローやシラーの方がいいのかもって思います(今回はシラーはありませんが)。
ナパ・ハイランズのカベルネは完全に定番になりました。酸もあってバランスよくトータルでよくできたワイン。リンカーン・セラーズのカベルネ・ソーヴィニョン2019はナパのヨントヴィルのブドウを使っています。しなやかなタンニンでレベル高い。個人的にはこの二つではリンカーン・セラーズを推します。
キャッターウォウルもトーマス・リヴァース・ブラウンの作。濃い旨系カベルネです。濃いの好きな人はたまらないでしょう。
フェ・マンはレアムのワインメーカーとして知られるブノワ・トゥケが自身で作るブランド。リッチ系ですが複雑な味わいも感じられます。
トネラ・セラーズのカベルネ・ソーヴィニョン2019。トネラ・セラーズの畑はナパのラザフォード、ハイウェイ29のすぐ西側でイングルヌックの隣にある小さな畑です。ここで100年続く畑でブドウはヘッドプルーンで植えられているというのは興味深いです。ワインはラザフォード・ダストと呼ばれるアーシーな味わいが特徴。最近のナパのワインとしては珍しいほどの土っぽさがあるクラシック・スタイルのワイン。これまであまり知らなかったワイナリーですが、とてもいいです。
次のモリソリも同じくラザフォードの西側でイングルヌックやJJコーン(スケアクロウの畑)のすぐ近くです。これもクラシックでアーシーなスタイル。素晴らしい。
レアムのザ・バードはセカンド的な位置付けのワイン。さまざまな単一畑のワインを作っているレアムで、これはいろいろな畑のブドウをブレンドして作られています。濃い旨系ですが非常にバランスよく作られています。