マーヤン・コシツキーに続いては中川ワインの試飲会からお薦めワインを紹介します。試飲会のときはまずは端からひたすら試飲して簡単にコメントを書き、特にブログで紹介したいものなどはG(Good)やVG(Very Good)、あるいはCP(コスパ良い)といったマークを書いておきます。一通り試飲が終わるとメモを参考にこれらのマークを付けたワインの写真を撮っておいて後からまとめるという形です。試飲や写真を撮っている間は結構集中していますので、どの銘柄が多いとかはほとんど意識しないのですが、今回は改めて写真やメモを見るとダックホーンやエントリーレベルのデコイのものが多く、今回はそれだけを紹介します。


デコイのフェザーウェイトという低アルコール(9%)、低カロリー(通常の2/3)の新しいシリーズのソーヴィニョン・ブランです。軽やかな味わいですが、うまみもあって低アルコールや低カロリーであることを感じさせません。


デコイのピノ2021はソノマなどの沿岸部の涼しい地域の畑を使っており、酸がきれいでバランスの良い作り。酸っぱいという感じではなく果実味によるふくよかさもあるので、多くの人に好まれる味になっています。このレベルで2000円台は優秀です。
左のマイグレーションもダックホーンのグループで冷涼地域のシャルドネとピノ・ノワールに特化しています。このワインはロシアン・リバー・ヴァレーとソノマ・コーストのAVA名が記されています。デコイと比べてやはり冷涼感があり、飲むと酸が口中に広がる感覚がさわやかです。
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デコイ ピノ・ノワール [2021]Decoy Pinot Noir
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デコイの上位版のリミテッド。デコイとダックホーンの中間だと思っていただければいいのですが、価格はデコイ寄り、品質はダックホーン寄りでコスパは素晴らしいです。2019年はカベルネがとにかく素晴らしかったですが、2021はこのアレキサンダー・ヴァレーのメルローが非常に良かったです。メルローとしては酸もあって非常にきれいな作り。




本家ダックホーンからも2つのメルロー。通常のナパヴァレーのメルローはバランスの良さが秀逸で、メルローとしてはストラクチャーもあります。このストラクチャーがダックホーン・メルローらしいところと感じます。
もう一つのカーネロスのメルローは限定品でメルロー100%。カーネロスは実は秀逸なメルローが作られる地域。このメルローはしなやかできれい。タンニンもシルキーで美味しいです。ここまできれいなメルローはなかなかないと思います。





ダックホーンのカベルネ・ソーヴィニヨン2021。これも非常にバランスがよく美味しい。1万円以下のカベルネ・ソーヴィニヨンとしては現状ベストかもしれません。




こちらもダックホーンの限定版カベルネ・ソーヴィニヨン。ナパのラザフォードのものです。自分のコメントでは「すげえうまい」と書いています。バランスが秀逸で、複雑さも十分にあります。

良ヴィンテージの2021が入ってきているのもあるでしょうけど、まとめて見てもやはりメルローとカベルネを中心に、非常にバランスよく作られたワインが多いと思います。やはりダックホーン、実力のあるワイナリーだと改めて感じました。