元シー・スモークのワインメーカー、クリス・キュランが逝去
サンタ・バーバラの人気ワイナリー「シー・スモーク(Sea Smoke)」の初代ワインメーカーとして知られているクリス・キュラン(Kris Curran)が12月11日に、亡くなりました。すい臓がんだったそうです。年齢は57か58と思われます。
ロスアンゼルスで生まれ、サンタ・バーバラのサンタ・イネズ・ヴァレーで育った彼女はワインには親しんでいましたが、ワイン造りに携わることは考えていませんでした。それが一転したのが1990年に、当時サンフォード・ワイナリーのワインメーカーだったブルーノ・ダルフォンソと出会ったこと。彼から、学位をとればワインメーカーになれると聞き、UCデーヴィスなどを経てフレズノ州立大学でワイン醸造の学位を取りました。1997年にカンブリア、1999年にケーラー、そして2000年にシー・スモークの初代ワインメーカーになりました。2003年にはワイン・スペクテーターの「カリフォルニアの新世代」にも選ばれています。
おりしも、映画「サイドウェイズ」のブームもあり、サンタ・バーバラのピノ・ノワールの人気が急上昇する中で、特にシー・スモークはカルト的人気を博しました。
2008年にシー・スモークをやめたキュランは、ウィリアム・フォーリーのフォーリーでワインメーカーを務め、その後は出会って以来のパートナーであるブルーノ・ダルフォンソとダルフォンソ・キュラン・ワインを設立。以降はそのブランドに専念していました。
ご冥福をお祈りいたします。