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Date: 2016/0930 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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人気のワイナリー「カレラ」(Calera)の中でも人気が高いワインに「キュヴェV」と「ジョシュ・ジェンセン・セレクション」があります。キュヴェVもジョシュ・ジェンセン・セレクションも、カレラの一番下のラインになる「セントラル・コースト」(これは契約畑から購入したブドウで作られています)に、カレラの自社畑のワインをブレンドしたものです。

これらのワインは日本向け専用に作られているもので、2種類あるのは日本のインポーターが複数あるからです。

具体的には、「ヴィノラム」が輸入しているのが「キュヴェV」、「JALUX」が輸入しているのが「ジョシュ・ジェンセン・セレクション」です。

では、この2つ、中身は同じなのでしょうか?

実は私もこれについては全く適当に考えており「同じワインにラベル付け替えたくらいなんじゃないの?」などと思っていました。

これを実際に試飲して調べたのが大阪の人気ワインショップWassy'sの社長であるワッシーこと鷲谷良亮さん(Wassy'sについては「顔の見えるオンラインショップでありたい――Wassy's鷲谷社長、波田店長」をご覧ください)。まずはシャルドネについて比較試飲しました。

カレラ比較
写真もWassy'sさんによるものです。

比べてみたコメントは以下の通り。
「キュヴェV」の方が明らかに色も濃く、同じく味わいも果実味豊かでわずかにトロピカルフルーツの香りが感じる程の凝縮感でグイグイくるのに対して
「JJセレクション」は色も淡く、シャープでキリッとしたアタック。キレイな酸とミネラル感を感じる仕上がりです。


さらに、次の朝になると
「キュヴェV」が更にハチミツの様な香りがでてきた。キュット温度さげてリーデルのモンラッシェグラス位のサイズので飲んだら旨そう。
「JJセレクション」はあんまり変わらず、ちょっと果実味が出てきたかな~
昨日より更に味の違いが明確になってきました。

とのことでした。

ちなみに、インポーターのデータによると、シャルドネの「キュヴェV」は自社畑のワインを5%、「ジョシュ・ジェンセン・セレクション」は3%ブレンドしているとのこと。

【追記】裏ラベルによるとキュヴェVの2013年も自社畑比率は3%だそうです。それにともなって、一部を消させていただきます。

味わいの違いがこの比率によるものなのかどうかは不明ですが、とても面白い結果ですね。これからは、この違いも念頭において、選んでいただけたらと思います。

ワッシーさんは今後ピノ・ノワールでも試してみるとのことで、また結果を報告できたらと思います。また、これも人気のワイナリー「オー・ボン・クリマ」にもインポーター専用キュヴェがありますので、そちらも期待しています。




Date: 2016/0926 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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試飲会レポートの4つめです。

これまで紹介したのは
5000円以下で買えるナパらしい良質なカベルネ「ナパ・ハイランズ」
パルメイヤーが手がけるソノマ・コーストのワイン「ウェイフェアラー」
エレガンス系カベルネの究極? 「ポートフォリオ」にうなる

ilovecalwineは、良質なピノ・ノワールで人気のインポーターです。甲乙つけがたいワインが多く、価格帯も7000円台~8000円台のものが多くなっているので、これ、というのを選ぶのは難しいのですが、その中でも印象的だったものを紹介します。

まずはオーガストウエスト(Auguet West)のロゼラズ(Rosella's) ピノ・ノワール2013。ロゼラズはサンタ・ルシア・ハイランズを代表する3つの畑の1つ。3つの畑のうち、ピゾーニとゲイリーズはスケールの大きな男性的なワインを生み出すのに対して、ロゼラズはリッチでありながらエレガントさを併せ持ったワインを生み出します。ロゼラズのオーナーのワイナリーであるロアーと並んでオーガストウエストがロゼラズのピノの中でも有名。

この2つのワイナリー、同じワインメーカー(オーガストウエストのエド・カーツマン)が作っていましたが、2013年からはワインメーカーが交代。また、オーガストウエストへのロゼラズの供給も2014年をもって終了ということになってしまいました。

シャルドネは既に現行ヴィンテージが2014年なので、それで終了、ピノ・ノワールは今が2013年なので、来年で終了となります。

個人的にも非常に思い入れのあるワイナリーと畑ですが、試飲した2013年はこれまでと同様、期待に背かない美味しさでした。



このほか気になったピノ・ノワールとしてポール・ラトー(Paul Lato)の「マチネ」と、ロスト・アンド・ファウンド(Lost and Found)を挙げておきます。

「マチネ」は米国ではレストラン専用に卸されているワイン。ソロモン・ヒルズとジョン・セバスチャーノの畑のブレンドもので、比較的早飲みタイプに仕上げています。それぞれの単一畑ものなら1万5000円近くするのが、これは定価が8000円台と極めて格安。試飲したワインはうまみがとても乗っていて、今飲んで美味しいワインでした。高嶺の花のポール・ラトーがこの値段で飲めるのは嬉しいところです。


もう1つのロスト・アンド・ファウンドも、米国のレストランで極めて人気が高いワインとのこと。ラベルがユニークです。ロシアン・リバー・ヴァレーのピノ・ノワールですが、同地域の中では涼しいところのブドウを使っているのか、ソノマ・コーストのワインのような酸を感じます。一方でロシアン・リバー・ヴァレーらしいリッチさもあり、これも魅力的なワインでした。

船橋の山城屋さんでは扱いがあるようです。
全米トップ・レストラン御用達?・・・天才マスターソムリエが造り出すワインです・・・ロスト・アンド・ファウンド | Cheers!カリフォルニアワイン
問い合わせはinfo@cheers-californiawine.com
Date: 2016/0918 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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ウェイフェアラー(Wayfarer)はナパの人きワイナリー「パルメイヤー」のオーナーであるジェイソン・パルメイヤーがソノマ・コーストで手がけるワイナリーです。1998年に、当時パルメイヤーのワインメーカーだったヘレン・ターリーが、自身のマーカッサン・ヴィンヤードのすぐ近くに売りに出ている畑があるのを見つけ、ピノ・ノワール用の畑を探していたパルメイヤーに推薦しました。

当初はロシアン・リバー・ヴァレーのブドウとブレンドしてパルメイヤーのピノ・ノワールとして販売していましたが、2008年以降はウェイフェアラーのワインとして作られています。

先日、ウェイフェアラー・ヴィンヤードのシャルドネとピノ・ノワールを試飲しました。。

特筆すべきなのはバランスの良さ。ソノマ・コーストでも寒いところにある畑なので、非常に豊かな酸があるのですが、ただの酸っぱいワインにならずに、うまくまとめているのはなかなかの実力だと思いました。

ちょっと値段が高いのが、惜しいところですが…

Date: 2016/0909 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wassysでヴァーナー/ニーリーの2011年もの(一部2012年も)が9月いっぱい6307円と、とても安くなっています。他店では7000円台後半ですから1000円以上の大盤振る舞い。

ヴァーナー/ニーリーは2016年いっぱいで解散するIPOB(in pursuit of balance)のメンバーで2015年に来日しています(当時のインタビューは「IPOBミニインタビューその3――ロバート・ヴァーナー/ヴァーナー・ワイン」)。

このインタビューでも分かるように、非常にシンプルなワイン作りを手間暇かけて行っています。ワインもピュアなフルーツの味わいがあり、IPOB好きでない人にも人気の高いワインです(実際、ここが有名になったのはIPOBに批判的と言われるWine Advocate誌で非常に高く評価されるようになったためです)。

Date: 2016/0908 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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カリフォルニアのピノ・ノワールは美味しいですが、普段飲み用のものを探すのはちょっと苦労します。一時期はカレラのセントラル・コーストのピノ・ノワールが安かったのですが、最近は3000円以上になってしまいました。サイクルズ・グラディエーターは今も1000円台でがんばっていますが、かつてのレックス・ゴライアスと比べるとちょっと魅力に欠けるような気がします(レックス・ゴライアスは、以前ハーンのセカンド・ブランドだったのが売却されてしまいました。それで新たに作ったセカンド・ブランドがサイクルズ・グラディエーターです)。

そんなこんなで、最近は試飲会で安いものを特に注意して試飲するようにしているのですが、先日布袋ワインの試飲会に出ていたキャッスルロックのピノ・ノワールが、予想以上に美味しくてびっくりしました。

キャッスルロックは大分前に飲んだことがあったのですが、そのときは「安かろう、…」という感じであまりリピートしたいとは思わなかったのです。ところが今回の試飲で、見方が一変しました。

安いピノ・ノワールは果実味を強調しようとするためか、ちょっと不自然な甘さを感じることがあると思うのですが(なので、「甘い」と言われるメイオミにはまだ手が出せていません)、これは非常にバランスがよく、特に澄んだ酸の味わいがとてもきれいです。ピノ・ノワール・ファンが納得する味わいになっていると思います。

なお、キャッスルロックのピノ・ノワールはいくつかの地域のものがありますが、今回はメンドシーノとモントレーの2つを試飲しています。味の傾向はどちらもよく似ていましたが、メンドシーノの方が少し酸が強かったでしょうか。個人的には違いよりも共通部分の方がはるかに大きいように思います。

昔飲んだときは1000円台半ばだったのが2000円台に値上がりしていますが、この品質なら納得です。

布袋ワインの試飲会では、このほかベンチ、バリック、テイクンなど2000円台、3000円台で面白いものがいろいろあったので、また折を見て紹介していきたいと思います。






このシャルドネもコスパ高いです。


ピノ・ノワール以外もレベル高いので、飲み比べもいいでしょう。
Date: 2016/0906 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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先日発表されたWine Advocate誌226号のサンタ・バーバラ特集ではシャトー・イガイタカハのシャルドネ「侍」とピノ・ノワール「園」も昨年に引き続き、レビューされていました。

「侍」2014年は89点と、2013年の92点と比べるとちょっと低い評価。テクスチャはあるがバランスと魅力がちょっと低かったとのこと。もしかすると少し閉じている時期だったのかもしれません。

ただ、シャトー・イガイタカハのシャルドネは「侍」以外も魅力的。「シャトー・イガイタカハの一気試飲、「侍」「園」はさすがの美味しさ、「美夜」のパワーにビックリ」で詳しくレビューしていますが、特に「美夜」の潜在能力はピカイチだと思っています。

一方、ピノ・ノワールの「園」2014は2013年に引き続き92点。もちろんいい評価ですが個人的には2014の「園」は94~5点の評価があってもいいワインだと思っています。



Date: 2016/0904 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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柳屋とカリフォルニアワインあとりえにスポッツウッドのカベルネ・ソーヴィニヨン2012が入荷しています。

実は、先日スポッツウッドの記事(パーカーがスポッツウッドをバーティカル・テイスティング)を書く前にも1回、カリフォルニアワインあとりえに入荷していたのですが、そのときは記事を書く時点で早くも売り切れ、紹介できなかったのでした。

今は両店とも在庫があるようですが、Wine Advocate誌で99点のワインが2万円台というのは、かなり珍しく、しかも歴史も定評もあるワイナリーのものですから、早期になくなると予想されます。

入手するなら機会を逃さないようにしましょう。

ちなみに、6月にナパでこのワインを試飲していますが、非常に力強さを感じるワインでした。タンニンもしっかりとしているので、数年寝かしてから飲んだほうがいいように思います。



Date: 2016/0902 Category: おすすめワイン
Posted by: Andy
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Wine Advocate誌の最新号でロバート・パーカーがスポッツウッドのカベルネ・ソーヴィニヨンを、最初の1982年から最新の2014年までバーティカル・テイスティングした結果を載せています。

新たに満点を得たヴィンテージはありませんでしたが、2012年は99、2013年は99+と、2010年の100点に続いて、非常に高い評価を続けています。

また、難しい年であった2011年は2013年のレビューでは90点ですが、今回は94点と上方修正。50年持つワインではなさそうですが、20年は優に保つとしています。

日本に入荷している最新ヴィンテージは2012年のようですが、なかなか見つけるのは困難です。2011年であれば見つかりますが。

また、1997年のものは今回98点と非常に高い評価になっています(過去のレイティングでは93点)。これが2万円強で買えるのはかなりお買い得でしょう。