楽天市場の河野酒店に1997年のモンダヴィ・カベルネ・ソーヴィニヨン・リザーブが入荷しています。税抜きで1万円台というのは、現行ヴィンテージのリザーブとほとんど変わらない価格。これで20年分の熟成が楽しめるのですから、かなりお買い得です。
先日、アカデミー・デュ・ヴァンのセミナーでモンダヴィのリザーブ・カベルネ・ソーヴィニヨンを試飲しました。今は「ト・カロン・リザーブ」と畑名を入れていますが、当時からほぼト・カロンの単一畑だったはずです。カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンとしては酸がしっかりしたタイプで、ティム・モンダヴィのコンティニュアムと好みが別れるところでした。どちらにしても長期熟成は十分できるワインだと思います。
ちなみにロバート・パーカーはこのワイン「デュクリュ・ボーカイユかレオヴィル・ラス・カーズのようだ」と評しています。
先日、アカデミー・デュ・ヴァンのセミナーでモンダヴィのリザーブ・カベルネ・ソーヴィニヨンを試飲しました。今は「ト・カロン・リザーブ」と畑名を入れていますが、当時からほぼト・カロンの単一畑だったはずです。カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨンとしては酸がしっかりしたタイプで、ティム・モンダヴィのコンティニュアムと好みが別れるところでした。どちらにしても長期熟成は十分できるワインだと思います。
ちなみにロバート・パーカーはこのワイン「デュクリュ・ボーカイユかレオヴィル・ラス・カーズのようだ」と評しています。
カレラのバック・ヴィンテージのワインが蔵出しで国内に入ってきています。ショップによって入ってきているヴィンテージも違うようで、どれが今回の入荷なのかわからないところもありますが、どれも非常に数は少ないので、特に人気の高いジェンセンなどはすでにほぼ売り切れてしまっているようです。
ただ、セレックで言えば、ワイン・アドヴォケイトで自己最高の98点を取った2012年がありますし、ド・ヴィリエも自己最高点の96点を取った2009年、ミルズの自己最高96点の2010などが入っています。
蔵出しのバック・ヴィンテージは貴重なので、気になるワインがあったら買っておくのが吉です。
ただ、セレックで言えば、ワイン・アドヴォケイトで自己最高の98点を取った2012年がありますし、ド・ヴィリエも自己最高点の96点を取った2009年、ミルズの自己最高96点の2010などが入っています。
蔵出しのバック・ヴィンテージは貴重なので、気になるワインがあったら買っておくのが吉です。
2013年のリッジ「モンテ・ベッロ」はワイン・アドヴォケイトとデカンターの両誌で100点という快挙だったことは以前お伝えしていますが、今も市販の価格は2万円台。おそらく「パーカー100点」のワインとしては最安だと思います。輸入元は完売のため、今市場に出回っているものを逃すと、この価格で入手できることはないでしょう。
一方で、先日セミナーで試飲したリッジのエステート・カベルネ・ソーヴィニヨンも素晴らしい味わいでした。果実味だけでなくハーブのニュアンスがしっかりしており、間違いなく10年以上の熟成でさらにおいしくなるワインだと思います。こちらは市販価格1万円程度。このクラスのカベルネ・ソーヴィニヨンの中でも、特に熟成能力にかけては最高の一つだと思います。エステート・カベルネ・ソーヴィニヨンもブドウはモンテ・ベッロのものが100%。中から最良のものがモンテ・ベッロに使われ、残りがエステートになります。
こちらがモンテ・ベッロ
こちらがエステート・カベルネ・ソーヴィニヨン
一方で、先日セミナーで試飲したリッジのエステート・カベルネ・ソーヴィニヨンも素晴らしい味わいでした。果実味だけでなくハーブのニュアンスがしっかりしており、間違いなく10年以上の熟成でさらにおいしくなるワインだと思います。こちらは市販価格1万円程度。このクラスのカベルネ・ソーヴィニヨンの中でも、特に熟成能力にかけては最高の一つだと思います。エステート・カベルネ・ソーヴィニヨンもブドウはモンテ・ベッロのものが100%。中から最良のものがモンテ・ベッロに使われ、残りがエステートになります。
こちらがモンテ・ベッロ
こちらがエステート・カベルネ・ソーヴィニヨン
優秀なジンファンデルを多数作っているセゲシオですが、味わいで一歩抜きん出ていたのがコルティナ。リッジのリットン・スプリングスなどと並んでソノマのドライ・クリーク・ヴァレーの古木の畑を代表するジンファンデルといっていいでしょう。
![](https://lh3.googleusercontent.com/Zh4nA7hHNighDpKVqv7uzDO2NUj7vAwIAYjnpfUQfp7iXleoEkzcp_b7uL5P1RZPuZ6J3ZfaIxh8SMb6QZIAfF4ou1DrIVSv4PNLAGuark-a0xo5ik7W6U4SAnscIgtK5YQRkG4sUzU=w2400)
日本への輸入が久しぶりに再開されたホワイトホール・レーン。ナパの中堅ワイナリーで品質には定評があります。そこのいわゆる「レッド・ブレンド」がトレ・レオーニ。カベルネ・ソーヴィニヨンを中心に、シラーやジンファンデルをブレンドしています。カベルネ・ソーヴィニヨンの質実剛健さにシラーのあけっぴろげな感じが加わり、とても飲みやすくおいしいワインになっています。値段も4800円とカベルネ・ソーヴィニヨンよりだいぶ安いし、ラベルも素敵です。
![](https://lh3.googleusercontent.com/xU3i6J_xq0EIa8ilwx2unsUKo808xPBkhnV45I7OTq1UmNetxNby1AAkTdXCtAWMwJgwwXbR3o0sQwSxpYaLIEgAP0vOGvdl_i-27pg5PogbAaFcyfSHHPaIqVObX7UhUHjc4zYPb5M=w2400)
日本で、3000円前後の「ちょっといいカベルネ・ソーヴィニヨン」として人気が高いのがフランシスカンとシミ。実はどちらも同じインポーターであり、今回は並べて試飲してみました。どちっらもさすがのできでファンが多いのもなるほどですが、個人的にはナパの冷涼感もわずかに出たシミが好きでした。
![](https://lh3.googleusercontent.com/OBd6r9klPFZj78O90p8J8MqHNwcLMJPrGhm-CwwgKCdf9eRMuwQTF0HYEKIZmH11ZC-YYa0oHL8tqDQ7PASj2Kze7A1Yj_lXxASVrV-CL_UCwaLuf214usjc9bOivf7ay-WbUriOqLw=w2400)
パソ・ロブレスのJロアーはコスパの高さでは定評のあるワイナリー。セブン・オーク カベルネ・ソーヴィニヨンは2500円ですが、先程のシミにも負けないレベルの高さです。
![](https://lh3.googleusercontent.com/yopOmWaPXAzDO_VeK1bN0Boinu1JK5YrAH5bnzv35wJhDBXiXtndrEQZaRtc7NZdV4Vh5AxTfKqDOA59EncLZZYrhJoBR2wOXI-6XB0w0Sw7kV_kSFw5DGMwbk_164Nweb3xBMWgkmY=w2400)
シャトー・イガイタカハのオフクロビューティ。名前がユニークですが味わいもユニーク。バルベーラを使った赤ワインで、酸味の強さが特徴。その酸をおいしいと思うかどうかで賛否が分かれるそうですが、個人的にはかなり好きな味でした。
![](https://lh3.googleusercontent.com/cQi5hk9sA9Kx0Z-r-s2TVLh8oBGzo0FodVIiKJvYGuPQk9Pyl-MWK814dIYpYbhjIG6RpWXZcJrsMizM4UQYQDG9ckNYSo7yv1-rqhXqbsGo0o5NXr7aiQPa7g7sumQNMV3dHHlk-0I=w2400)
シャトー・イガイタカハのフラッグシップのピノ・ノワール2本。「トキメキ」はポール・ラトーが造るワイン。ポール・ラトーにしては比較的安価ですが、レベルはさすがです。隣のピノ・ノワール「園」もポール・ラトーに負けない味わい。どちらも非常においしいピノ・ノワールです。
![](https://lh3.googleusercontent.com/YrnmxU33u8HFAkPpnJ5wx-PPDNO996MeErocdkuaib_Go5PP7LyRcCCuRgWuaIQ0fLmo95SUc-OZ3aUWromirUlIb7rosg-M43F-vzQTH_iMy1S21E9h6nGxpMIEoQdXLv5slIwwBzA=w2400)
最後に、今回最大の発見だったのがステファン・ヴィンセント。どの品種も2000円台ですが「ラベルのつけま違いじゃないの?」と思う美味しさ。まだ市場には出回っていないと思いますが、みつけたら「買い」です。
日本への輸入が久しぶりに再開されたホワイトホール・レーン。ナパの中堅ワイナリーで品質には定評があります。そこのいわゆる「レッド・ブレンド」がトレ・レオーニ。カベルネ・ソーヴィニヨンを中心に、シラーやジンファンデルをブレンドしています。カベルネ・ソーヴィニヨンの質実剛健さにシラーのあけっぴろげな感じが加わり、とても飲みやすくおいしいワインになっています。値段も4800円とカベルネ・ソーヴィニヨンよりだいぶ安いし、ラベルも素敵です。
日本で、3000円前後の「ちょっといいカベルネ・ソーヴィニヨン」として人気が高いのがフランシスカンとシミ。実はどちらも同じインポーターであり、今回は並べて試飲してみました。どちっらもさすがのできでファンが多いのもなるほどですが、個人的にはナパの冷涼感もわずかに出たシミが好きでした。
パソ・ロブレスのJロアーはコスパの高さでは定評のあるワイナリー。セブン・オーク カベルネ・ソーヴィニヨンは2500円ですが、先程のシミにも負けないレベルの高さです。
シャトー・イガイタカハのオフクロビューティ。名前がユニークですが味わいもユニーク。バルベーラを使った赤ワインで、酸味の強さが特徴。その酸をおいしいと思うかどうかで賛否が分かれるそうですが、個人的にはかなり好きな味でした。
シャトー・イガイタカハのフラッグシップのピノ・ノワール2本。「トキメキ」はポール・ラトーが造るワイン。ポール・ラトーにしては比較的安価ですが、レベルはさすがです。隣のピノ・ノワール「園」もポール・ラトーに負けない味わい。どちらも非常においしいピノ・ノワールです。
最後に、今回最大の発見だったのがステファン・ヴィンセント。どの品種も2000円台ですが「ラベルのつけま違いじゃないの?」と思う美味しさ。まだ市場には出回っていないと思いますが、みつけたら「買い」です。
10月29日、新生カリフォルニアワイン協会によるグランドテイスティングが開催されました。例年よりちょっと規模は小さくなり、また業界向けだけで一般向けの試飲はありませんでしたが、セミナーやディナーも開催され、個人的にはいろいろと勉強になりました。
やや小規模かといっても44のインポーターが試飲会には参加しており、おそらく400くらいの種類のワインが提供されていたでしょう。さすがに全部試飲するのは無理なので、150種類くらい試飲した中で、美味しかったワイン、コスパに驚いたワインなどを紹介していきます。
まずはやまやが輸入しているグロリアファラー。スパークリングワインを中心とするワイナリーですが、日本の価格は米国よりも安いくらいで、コスパの良さでいえばダントツの一つだと思います。というわけで泡は何度も飲んでいますが、今回は珍しくスチルのピノ・ノワールが出ていました。
![](https://lh3.googleusercontent.com/Vs3BnEnARuzZK3_H3bTHD_vP9dFbtRGwRX3ZFMsxWto_TzEvu6oWLLvn_ZPX089DHCivp6oKjJui2J8eI0_0WDow8q8wAV46cRYsdX_GqQLWfAzBzt9QxQqnKb_eS_Zf-WvhtWAv-MA=w2400)
2480円というのは相当安いです。ちょい甘なきらいはありますがバランスより、飲みやすいピノ・ノワールです。
これも極めてコスパのよいワイン。オルカ・インターナショナルが輸入するRanch32です。ほとんどのワインが1000円台。個人的にはソーヴィニヨン・ブランとカベルネ・ソーヴィニヨンが特に良かったです。
![](https://lh3.googleusercontent.com/LyjHqi4rDMWWJP_hYH1Xe7guSg2IcOqpIFyGBr2jQRkV2lvwnvHsCeFX60kKHjMgvoJCcFSU7h1dY0ss4_-dovw_qUEZ6vp8iwUExG1mKk3FJJG4s_3DOIS3wBF8-nePbSIM7L52Hog=w2400)
トルシャードも何回か紹介していますが、カーネロスで作っているジンファンデルが意外なほど美味しいのです。シャルドネもかなり美味でした。
![](https://lh3.googleusercontent.com/Opmcxnq31y-g-rOY4WasRllR-J0MQb_OENysvMDbLVfmc1JLkifO3QadpwzR57mk-Mmuohwixg3IrCnV2ATi7dVdwW5mShWVqyQLN2LNu2g9zZfm8nSq2MgMkIhPQjGvj_qaEN1w-IA=w2400)
ローリングのロゼラズ、ゲイリーズ、クロぺぺ。以前はいろいろなワイナリーが作っていたサンタルシアハイランズの著名畑ですが、最近はあまり見なくなってしまいました。味もいいです。
![](https://lh3.googleusercontent.com/P7oF2_bDDa6xdkhJb7wXMWq2JRTW6WZVLTh6qbEHKbiR4L2ExJga11nM5Q7pnPwXPYAwPejgo__kyTdv4cd87xQXTPlzwZSI7sCU4NijPdsHmPm7Vc0MoA-LMqNcjnhCOlXbN-HFh3k=w2400)
リッジのリットン・スプリングスとリットンのプティ・シラー。特にプティ・シラーは猛烈にタニックですが、このワインでしか得られない味わいです。
![](https://lh3.googleusercontent.com/XaqpuhCBFgikPkRyGbSFdg6Epyoyt5Rh8crUz-gTu10m3btSB4RpySCkbcBcsoRSFrxswhoGYzHkoaKXCfp_fUgqEVPDwN_8S_XhilbQ_uBJLmtX4WqJzatropLMfHRIQREi85sjvvE=w2400)
今日はここまでで力つきたので、残りはまた書きます。
やや小規模かといっても44のインポーターが試飲会には参加しており、おそらく400くらいの種類のワインが提供されていたでしょう。さすがに全部試飲するのは無理なので、150種類くらい試飲した中で、美味しかったワイン、コスパに驚いたワインなどを紹介していきます。
まずはやまやが輸入しているグロリアファラー。スパークリングワインを中心とするワイナリーですが、日本の価格は米国よりも安いくらいで、コスパの良さでいえばダントツの一つだと思います。というわけで泡は何度も飲んでいますが、今回は珍しくスチルのピノ・ノワールが出ていました。
2480円というのは相当安いです。ちょい甘なきらいはありますがバランスより、飲みやすいピノ・ノワールです。
これも極めてコスパのよいワイン。オルカ・インターナショナルが輸入するRanch32です。ほとんどのワインが1000円台。個人的にはソーヴィニヨン・ブランとカベルネ・ソーヴィニヨンが特に良かったです。
トルシャードも何回か紹介していますが、カーネロスで作っているジンファンデルが意外なほど美味しいのです。シャルドネもかなり美味でした。
ローリングのロゼラズ、ゲイリーズ、クロぺぺ。以前はいろいろなワイナリーが作っていたサンタルシアハイランズの著名畑ですが、最近はあまり見なくなってしまいました。味もいいです。
リッジのリットン・スプリングスとリットンのプティ・シラー。特にプティ・シラーは猛烈にタニックですが、このワインでしか得られない味わいです。
今日はここまでで力つきたので、残りはまた書きます。