六本木ヒルズに出かけるついでにSAVOY(サヴォイ)麻布十番店に行きました。ここは中目黒にあったナポリ・ピッツァの名店SAVOY(現聖林館)の支店。SAVOYと同様,マルゲリータとマリナーラのピッツァだけを出します。ランチはサラダとエスプレッソが付いて1000円。ディナーだとピッツァだけで1500円ですからなかなかお得です。

場所は麻布十番といってもほとんど六本木ヒルズの近く。麻布十番の商店街をずっとヒルズ方面に歩いていって左側。有名な「饂飩くろさわ」の少し手前です。

店内は丸くなったカウンターが8席と,脇に小さなテーブルが一つ。入って10人という小さい店です。カウンターの内側にピッツァを作る台があり,釜が右奥にでんと構えます。

サラダはレタスにプチトマトのシンプルなもの。オリーブオイルにヴィネガー,塩しか入っていないと思われるシンプルなドレッシングが秀逸。ヴィネガーの強めの酸が食欲を掻き立てます。

サラダを食べている間に,おもむろにピッツァ作りが始まります。目の前でこれが見られるのも楽しいところ。粉の山に埋もれていた生地を取り出し,中央に窪みを付けて,外に広げていきます。最後に周囲に垣根(生地の盛り上がったところ)を作って生地ができます。ここにトマトソースを塗って,バジルを3枚ほど乗せ,一握りほどのモッツァレラ・チーズをばらまきます。最後にたっぷりとオリーブオイルをかけたらいよいよ釜に投入。

ピッツァが釜に入ると職人さんの目の色が変わるのが分かります。焼き加減を見張ること1~2分。ほどよい焼き色が付いたピッツァが出てくるとすぐに席に運ばれます。これだけ真剣に作ってもらったら,食べるのも真剣にならなければ。

熱々のピッツァをナイフで切りながら口に運びます。まずは中央。まだ生地がパリッとしており,モッツァレラ・チーズのジューシーさとのコントラストがすばらしい。外側はトマトソースが中心。軽い酸味ともちもちっとした「垣根」の部分の食感が,また別のコントラストをなします。

中央がパリッとしているのは最初の1枚だけ。後はしなっとしたところを丸めて口の中に投入。モッツァレラ・チーズとオリーブオイルと絡まって美味です。バジルの存在感はあまりありませんでしたが,中のジュワッ,外のモチモチッを順番に楽しんでいるうちにすぐになくなってしまいました。

ウェイトレスさんに「お代わりいかがですか」と聞かれましたが,腹八分目に抑えるため自粛(ちょっと心が揺らぎました)。ほかのお客さんはお代わり聞かれていなかったのは真剣にピッツァと向き合ったのが評価されたのか(笑)。

エスプレッソはイタリア式に砂糖がたっぷり入ったもの。あまり混ぜすぎずに,下の方の甘みを楽しみました。

お代わりに若干後ろ髪を引かれるところはあったものの,満足でした。