柳屋で「2008年、恐らくコストパフォーマンスにおいて、これを上回るカリピノは現れないことでしょう」と書かれたワインです。旨安ピノというとRex-Goliathがこれまででは最強だったと思うのですが,それを上回ることができるかどうか。

香りはチェリー系で,かなりよく匂います。この時点で好感度10%アップ。色はやや薄めのクリアな感じ。味わいは,うーん,やっぱりチェリー系が強いでしょうか。やや甘さを感じます。

アメリカ人のテイスティング・ノートを見ているとキャンディとか咳止めシロップといった表現によく出くわしますが,このワインについては僕も「あ,これが咳止めだ」と思いました。日本人にはなじみないと思いますが,米国で子供用の薬でよく使われるチェリー味に似ているのです。

このワイン,この(やや不自然な感じがしないでもない)甘さをどうとらえるかで評価が大きく変わりそうです。個人的にはややマイナス。レックス・ゴライアスの方が好きですが,柳屋が誇大宣伝ということではなく,あくまでも個人の好みでということで。もうちょっとうまく酸が入ると評価が上がりそうです。