モントレーのSanta Lucia HighlandsをソノマのRussian River Valleyやサンタ・バーバラのSta. Rita Hillsと並ぶピノ/シャルドネの名産地にした最大の功労者といえばもちろんGary Pisoni率いるPisoni家。この地域のワインの中でもPisoniのワイナリのものは1ランク上と見做されており、ピノは1万円超が当たり前と、美味しいけど気軽には飲めないワインになっています。

この、Pisoni家が手がける安価なブランドがLili(ルリ)。PisoniのディストリビュータのSara FloydがPisoni家と協力して作るブランドです。ブドウはSanta Lucia Highlandsで他の畑から購入してきたものを使っていますが、品質は折り紙つき。SFクロニクルのトップ100に選ばれたり、Wine Advocate誌で90点超の評価が付いたりしています。私が飲んだ印象では、Pisoniのワインほど濃厚ではありませんが、チャーミングでおいしいワインです。

2010年のものは、あっという間に売り切れてしまいました。2011年は輸入量は増えているそうですが、それでもカレラなどのように潤沢に輸入されるものではないので、お早めに。