Facebookが2012年秋に米国のユーザー向けに始めた「ギフト」の機能で、ワインも取り扱い始めています。ワイナリの寄せる期待は極めて大きいのですが、これからどう発展していくのでしょうか?(Facebook steps into the wine business | PressDemocrat.com

Facebookのギフト機能は次のように使います。送る側が購入すると、受け取る側にメッセージが届きます。ギフトを受け入れて住所をFacebookに登録するとギフトが届けられます(mixiの年賀状の機能にも似てますね)。仲の良い友人に高級なギフトを送るというより、10ドルくらいのカジュアルなギフトに使われることが中心になっています。

9月に始まったこの機能、12月半ばにワインもギフトストアに並ぶようになったそうです。現在のところ、Blackbird、Clos du Bois、Robert Mondavi、Wild Horseなどが加わっています。

ただし、この機能、まだ爆発的に使われているわけではありません。Blackbirdのマーケティング・マネジャであるVictoria Amatoによると「5ドルから10ドルのものを売っている会社は、期待よりも低い売上になっているだろう」と現状を見ています。同ワイナリでは今のところ1日3~4オーダーがFacebook経由。ベストケースのシナリオで年間100ケース程度にとどまりそうです。

Blackbirdは当初Amazon.comでの販売を考えたのですが、Amazonではどうしても価格一辺倒の勝負になりがちであり、価格が検索でまるわかりになってしまうことを危惧してFacebookに乗り換えました。スロースタートだからといってやめるつもりはさらさらありません。

まだFacebookで売っていないワイナリも「Facebookは、ほしい製品をほしいときにほしい人に提供できるすばらしい機会」(JのStacy Bannett副社長)と寄せる期待は大きいようです。

ギフト機能はまだ日本では提供されていませんし、米国のようなギフト文化もないので、日本でも同じように進むかどうかは分かりません。ただ、ウォッチしておく必要はあるでしょう。