このブログでも何回か紹介している,米国のヴィデオブログ(Vlog)Wine Library TV。そのゲイリー・ヴェナチャックの記事がTIME誌のWebに出ていました。今や「ワイン業界のベスト・セールスマン」と言われるヴェナチャック自身に焦点を当てた,面白い記事です。
"Vaynerchuk may be the best wine salesman in the country, but he"

Totally Uncorked - TIME
現在31歳の彼がワインに興味を持ち始めたのはまだ10代のころ。Wine Spectator誌を読んで「ベースボール・カードを集めるようにワインを集める人がいる」ということを知ったのがきっかけのようです。1994年,19歳のときに一大転機が訪れます。

Wine SpectatorでBeringerCaymusのSpecial Selection Cabernet Sauvignonが1位になり,リカーショップを営んでいた父親を説き伏せて,そのワインの買い付けに行ったのです。他のショップが金儲け優先だったのに対しVaynerchukは「有名になりたいがために,ほかより40%安く売った」とのこと。彼自身もワインの勉強をして,顧客にワインを教えるようになります。リカーショップもワインショップとして衣替えしました。

彼は基本的に目立ちたがりであり,功名心が強いのですが,「文章が書けない」という理由でブログのブームに乗れず,かなりくやしい思いをしたとか。最初にヴィデオブログを見て,これだと思い,「Wine Library TV」という名称を考えてヴィデオを配信するようになったわけです。この春にはコミュニティサイトCork'dを買収するなど,今はすごい勢いで伸びているところです。

正直言って,これだけ目立つと反感を持つ人も多いのかと思ったのですが,Parkerの掲示板あたりでも非常に好感を持っている人が多いよう。少なくともWine Library TVが見ていて楽しいのは確かです。未見の人はぜひ。