Wine Advocate誌は昨年末に発表した216号の補遺を年明けに追加しました。ロバート・パーカーはキスラーのニューリリースを単独記事として発表。スティーブ・キスラーのオキシデンタル(オクシデンタル)に高得点が付きました。

オキシデンタルについては昨年の10大ニュースでも取り上げていますが、スティーブ・キスラーが1年前に明らかにしたピノ・ノワールの新プロジェクト。ソノマ・コーストのペタルマ・ギャップにある65エーカーの自社畑からのワイン。従来のキュベ・キャサリン、キュベ・エリザベスがオキシデンタル・ブランドに移行しています。また、今回新たにSWK Vineyardというワイン(畑は従来と同じですが、標高が高いところのブドウを使っているようです)が加わりました。

今回は2012年のレビューでしたが、キュベ・エリザベスとSWKが98点という高評価でした(キュベ・キャサリンは93点)。なお、キュベ・エリザベスではこれまで2000年と2005年に99点、1999年に98-100点が付いています。

また、パーカーが特筆しているのはアルコール度数の低さ。非常に凝縮したワインであるにもかかわらず、アルコール度数が13.6~14.2度に抑えられているとしています。

キスラーのピノ・ノワールについては、スティーブ・キスラー自身が以前のものについて熟成力に疑問があると考えており、オキシデンタルについては、その反省に立ったワイン作りが行われているようです。