リオコ(LIOCO)のマット・リクライダーは昨年、IPOBを紹介する日本でのセミナーにラジャ・パーと並んで参加していたIPOBの中心的メンバーです。
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――リオコのワイン作りについて簡単に教えて下さい。
マット:テロワールを意識したワインを作っていきたいと考えています。現在、メンドシーノ、ソノマ、サンタ・クルーズの畑からワインを作っています。

――自社畑はありますか。
マット:いいえ、自社畑はありません。いい畑を探して契約しています。畑のハンティングでドライブをして回るのは楽しいですよ。

――(ピノ・ノワール ソノマ・コースト ラグーナ2012を試飲して)このワインの特徴を教えて下さい。
マット:ラグーナというのは、このワインの畑のあたりがロシアン・リバーの沼地が点々とする地域であることを示しています。ワインは明るく、フレッシュで赤い果実のピリッとした感じがあります。これがソノマ・コーストのピノ・ノワールの特徴でもあります。

――(ピノ・ノワール ソノマ・コースト ハーシュ・ヴィンヤード2012を試飲して)ハーシュの味わいはとても好きです。これもいいワインですね。
マット:ハーシュは、先ほど言ったソノマ・コーストの特徴に加え、可愛らしさもあり、またパワフルでもあります。

――(シャルドネ ハンゼル・ヴィンヤード2012を試飲して)これも美味しいですね。ハンゼルが他社にブドウを分けているとは知らなかったです。
マット:リオコはワインのインポーターをしていた私と、有名なレストラン「スパゴ」のワイン・ディレクターであるケビン・オコナーによるワイナリーです。「スパゴ」はハンゼルにとっては大お得意様。そこでワイン作りを始めると決めたときに、このブドウを使いたいと考えて電話してみました。その結果、うちだけがハンゼルの畑のブドウを購入するようになりました。

――IPOBのセミナーでハンゼルの2000年のシャルドネを試飲しました。とてもいいワインでした。熟成についてはどう考えていますか。
マット:熟成に耐えるワインであることも大事にしています。

――今回のイベントは大盛況でしたが、米国でIPOBはどのように受けとめられていますか。
マット:毀誉褒貶いろいろあります。ワインを売るためだけにやっているのだろう、と言われることもあります。

――売るためにIPOBに入るのなら、ラベルにロゴを入れたりすることもありえますか。
マット:(笑)。それはありません。そもそもIPOBは2年に1回の審査があるので、2年後も会員かどうかは分からないのです。