大統領晩餐会に使われたフリーマン、ピノ・ノワールでは自社畑に大きく転換
2015年4月に安倍首相が渡米した際、ホワイトハウスにおけるオバマ大統領との晩餐会で供されたワインがフリーマンのシャルドネでした(オバマ米大統領、安倍首相との晩餐会でフリーマンのワインや獺祭を提供)。そのフリーマンの共同オーナーでありワインメーカーも務めるアキコ・フリーマンさんが一時帰国、ワイン会に参加してきました。
ホワイトハウスからの打診は実は6年前にあったとのこと。ダニエルさんという専属のソムリエ(ワイン・ディレクター)から直々に電話をもらって、フリーマンのワインを使いたいと言われたといいます。電話を受けたアキコさんは当初いたずらでは、と思ったそうですが、ホワイトハウスにワインを納品したことがある周囲のワイナリーに聞いたところ、確かにその人はホワイトハウスの人だとのこと。しかし、結局実際のワインのオーダーがあったのは6年後の今年のことでした。ワインのサンプルを所望されて送った後、シャルドネを8ケース注文されたそうです。しかし、実際に何に使うのかは1週間前くらいまで知らされなかったとのこと。また、ホワイトハウスから公式の発表があるまでは口外無用と厳しく言われたそうです。
今回の目玉の第一弾は、そのホワイトハウスで使われたのと同じ2013年のシャルドネでしたが、このほかの目玉として、初登場の自社畑のピノ・ノワールも登場しました。
フリーマンは設立当初から、さまざまな畑と契約してブドウを供給してもらっていましたが、2006年にワイナリーの周囲に8エーカーのピノ・ノワールを植え付け、グロリア・ヴィンヤードと名付けました。グロリアという名前は、土地の以前の持ち主の名前であり、またアキコさんがご主人と出会ったきっかけとなったハリケーンの名前でもあったとのことです。
最初のうちはこの畑のブドウはロシアン・リバー・ヴァレーのピノ・ノワールに使っていましたが、2013年に初めて単一畑としてワインを仕上げました。この日のピノ・ノワールとしては2011年のアキコズ・キュベと並んで1ランク上の味わい。特にグロリアは酸のトーンが高く、凛とした印象がありました。
フリーマンのワイナリーには上水道が来ておらず、生活水はすべて井戸水を使っています。畑のしみとおった水がそのまま井戸水となることから、畑は農薬を使わず、有機栽培を行っているそうです。
自社畑としては、このほかにワイナリーから6.4km海よりのところに「ユウキ・ヴィンヤード」を2007年に始めています。こちらもピノ・ノワールのみ。こちらはソノマ・コーストのAVAになります。2014年にはこちらも単一畑のワインになる見込み。アキコさんは冷涼なピノ・ノワールが好きなため、好みで言えばグロリアよりもこちらだそうです。
これらによって5000ケースの生産量のうち約7割は自社畑になるそうです。生産量は変わらず、自社畑が増えた分、契約畑は減らしているとのこと。
ワイン会では国内未発売のロゼも登場しました。フリーマンではピノ・ノワールを作るときに醸造を始めてから2日たったところでジュースの一部を抜き取ります。それによってよりスキンコンタクトを高めて味わいを抽出できるそうなのでうが、このときに抜き取ったジュースで作ったのがこのロゼです。ワイナリーに来た人にだけ出していたワインだったのですが、美味しいのにどうした売らないのかと言われて販売するようになったとのこと。フレッシュでエレガントでとてもおいしいロゼでした。
フリーマンのワイン、当初はエド・カーツマン(現サンドラー、オーガスト・ウエスト)がワインメーカーでしたが、アキコさんは掃除の手伝いから始まって2010年にはワインメーカーとして独り立ちしました。アキコさんは今でも「エドさんに教えてもらったとおりにやっているだけだから」と謙遜しますが、既にフリーマンとしての味わいを確立したように思います。自社畑が増える来年以降も楽しみです。
ホワイトハウスからの打診は実は6年前にあったとのこと。ダニエルさんという専属のソムリエ(ワイン・ディレクター)から直々に電話をもらって、フリーマンのワインを使いたいと言われたといいます。電話を受けたアキコさんは当初いたずらでは、と思ったそうですが、ホワイトハウスにワインを納品したことがある周囲のワイナリーに聞いたところ、確かにその人はホワイトハウスの人だとのこと。しかし、結局実際のワインのオーダーがあったのは6年後の今年のことでした。ワインのサンプルを所望されて送った後、シャルドネを8ケース注文されたそうです。しかし、実際に何に使うのかは1週間前くらいまで知らされなかったとのこと。また、ホワイトハウスから公式の発表があるまでは口外無用と厳しく言われたそうです。
今回の目玉の第一弾は、そのホワイトハウスで使われたのと同じ2013年のシャルドネでしたが、このほかの目玉として、初登場の自社畑のピノ・ノワールも登場しました。
フリーマンは設立当初から、さまざまな畑と契約してブドウを供給してもらっていましたが、2006年にワイナリーの周囲に8エーカーのピノ・ノワールを植え付け、グロリア・ヴィンヤードと名付けました。グロリアという名前は、土地の以前の持ち主の名前であり、またアキコさんがご主人と出会ったきっかけとなったハリケーンの名前でもあったとのことです。
最初のうちはこの畑のブドウはロシアン・リバー・ヴァレーのピノ・ノワールに使っていましたが、2013年に初めて単一畑としてワインを仕上げました。この日のピノ・ノワールとしては2011年のアキコズ・キュベと並んで1ランク上の味わい。特にグロリアは酸のトーンが高く、凛とした印象がありました。
フリーマンのワイナリーには上水道が来ておらず、生活水はすべて井戸水を使っています。畑のしみとおった水がそのまま井戸水となることから、畑は農薬を使わず、有機栽培を行っているそうです。
自社畑としては、このほかにワイナリーから6.4km海よりのところに「ユウキ・ヴィンヤード」を2007年に始めています。こちらもピノ・ノワールのみ。こちらはソノマ・コーストのAVAになります。2014年にはこちらも単一畑のワインになる見込み。アキコさんは冷涼なピノ・ノワールが好きなため、好みで言えばグロリアよりもこちらだそうです。
これらによって5000ケースの生産量のうち約7割は自社畑になるそうです。生産量は変わらず、自社畑が増えた分、契約畑は減らしているとのこと。
ワイン会では国内未発売のロゼも登場しました。フリーマンではピノ・ノワールを作るときに醸造を始めてから2日たったところでジュースの一部を抜き取ります。それによってよりスキンコンタクトを高めて味わいを抽出できるそうなのでうが、このときに抜き取ったジュースで作ったのがこのロゼです。ワイナリーに来た人にだけ出していたワインだったのですが、美味しいのにどうした売らないのかと言われて販売するようになったとのこと。フレッシュでエレガントでとてもおいしいロゼでした。
フリーマンのワイン、当初はエド・カーツマン(現サンドラー、オーガスト・ウエスト)がワインメーカーでしたが、アキコさんは掃除の手伝いから始まって2010年にはワインメーカーとして独り立ちしました。アキコさんは今でも「エドさんに教えてもらったとおりにやっているだけだから」と謙遜しますが、既にフリーマンとしての味わいを確立したように思います。自社畑が増える来年以降も楽しみです。