シェーファー(Shafer)が自社のワインから100%ブショネがなくなると宣言しました(Shafer Vineyards :: The End of Corked Corks. Shafer Vineyards Embraces Innovations to Make TCA a Thing of the Past)。
Diam合成コルクを採用したシェーファー
2015年11月にはシャルドネとメルローで合成コルクを使って100%ブショネを排除すると発表(シェーファーが合成コルクを初採用――消費者からの反応は…)。今回はそれに加えて、カベルネ・ソーヴィニヨンやシラーでの対策を明らかにしました。
シェーファーのサイトから
それによると、カベルネ・ソーヴィニヨン(One Point FiveとHillside Select)とシラー(Relentless)ではPortocorkというナチュラル・コルクを採用します。これはガス・クロマトグラフィーを使ってコルクを一つひとつテストし、合格したものだけを利用するというもの。合成コルクでは20年以上の熟成にどういう影響が出るかわからないため、ナチュラル・コルクでの解決策を選んだようです。

このほかに、ワイナリーでブショネの元となるTCAを排除するために、ミュール宇宙ステーションで使われていた空気清浄システムを採用しました。木や段ボールといったTCAがつきやすいものをワイナリーからなくすこともしています。

シェーファーがブショネなしを宣言したのは
2012 Hillside Select
2012 Relentless
2013 One Point Five Cabernet Sauvignon
2013 Merlot
2013 Red Shoulder Ranch Chardonnay
以降のもの。もし、これらのワインでブショネを発見したら、
・ついてきたコルクでそのまま栓をし(ワインで色が付いている方をねじこむ)
・ワインがまだボトルの中に十分ある状態で
・ワイナリーに送付
してほしい、とのことです。

ブショネをなくす努力はどのワイナリーでも行っていますが、100%なしを宣言したのはシェーファーが初めてではないでしょうか。