Wine Advocate、日本酒リスト漏洩疑惑まとめ」で報じた問題について、ようやくWine Advocateから公式声明が出ました。編集長のリサ・ペロッティ・ブラウンMWが掲示板にコメントしたものです(Mark Squires' Bulletin Board on eRobertParker.com - View Single Post - Questions raised about Sake reviews . . .)。

上記サイトが見られない場合はこちらを参照してください(Wine Berserkers - international wine social media, online community, and forums • View topic - Parker Sake Rankings)。

結論から言うと、Wine Advocate誌226号で発表された日本酒のレイティングやレビューについて、事前に漏洩した事実はないとしています。

では、どうして疑惑のサイトが生まれたかというと、4月に300種類の日本酒を試飲したあと(この試飲にはミレジムが絡んでいます)、レビュアーのリーウェン・ハオがミレジムに、一部の日本酒について、より詳しい技術的情報の入手を依頼したそうです。その情報を使ったのだろうとしています。

ただ、ここは矛盾をはらんでいると思うのですが、The Taste of Sakeはル・カヴォーという会社が設立したものであり、ル・カヴォーはミレジムの元従業員が設立した会社で、ミレジムとは無関係だとしています。前の記事でも述べた通り、ミレジムとル・カヴォーは密接に結びついていることが明らかであり、この点は調査不足と思われます。

ただし、ミレジムは無傷というわけではなく「将来の試飲には一切かかわらせない」と名言されています。

また、前から宣言されていることですが、日本酒の評価は今回が唯一のものというわけではなく、これから継続的に広げていくものだとしています。今後はミレジムがかかわらない形で試飲をしていくことになります。


さらに、Wine Advocate誌で評価してほしい日本酒のプロデューサーは以下のメールに連絡してほしいとしています。
info@wineadvocate.com


今回の回答で、日本酒の記事自体については、幕引きの形になっていくのかと思います。ただ、今回の騒動であぶりだされてきたミレジムおよびロバート・パーカー・オンライン・ジャパンに関しての疑問はまだ完全に解消されたわけではありません。その点はさらなる回答を要求したいと思います。