サンタ・クルーズ・マウンテンズを代表するピノ・ノワール/シャルドネのプロデューサーがリース(Rhys)です。以前、2本のワインをいただきましたが(「最近飲んだワイン~リース・ピノ・ノワール・ファミリー・ファーム・ヴィンヤード2012」、「最近飲んだワイン~リース(Rhys) ピノ・ノワール・ベアワロー・ヴィンヤード 2012」)、今度は2013年のものをピノ・ノワール2本(500mlボトル)とシャルドネ1本(ハーフボトル)いただきました。

Rhys

その中からまずはアルパイン(Alpine)ヴィンヤードを試飲しました。

畑は太平洋から16kmほどのところ、標高360~450m、最大斜度40%という斜面の畑です。プリシマ層(Purisima Formation)という石灰質の地層のようです。かなり涼しく、急斜面で、根を伸ばすのも大変そうなブドウにとっては過酷な畑のようです。夏場でも最高気温は25℃くらいです。

ワインの色は意外と濃いです。若干濁っているような感じもあります。ベリーに花の香り。味わいは赤系の果実と青系の果実が7:3くらいの感じ。以前飲んだファミリー・ファームが完全にブルゴーニュ寄り、ベアワローが完全にカリフォルニア寄りという感じでしたが、これはその間、どちらかというとベアワローに近いかもしれません。

まだ若さを少し感じます。タンニンもしっかりしています。酸がきれいなのはリースの特徴の1つでしょう。青系の果実味がある程度入ってきても重さを感じずにすうっと飲めてしまいます。

リースのワインは熟成能力もかなりあるようなのですが、これだけおいしいと熟成させるまで我慢するのが大変ですね。

ちなみにWine Advocate誌では94点、Decanter誌では95点だそうです。