Wine Spectatorが年間トップ100とは別に、20ドル以下のワインを対象にコスト・パフォーマンスがいいワイン100を選んでいます(100 Top Value Wines for 2017 | Wine Spectator​)。

分野は軽めの白、リッチな白、エレガントな赤、ビッグな赤、ロゼ、スパークリングの6つ。それぞれカリフォルニアからの選出をピックアップしましょう。

●軽めの白
89 $14 JOEL GOTT Sauvignon Blanc California 2016
89 $15 PEDRONCELLI Sauvignon Blanc Dry Creek Valley East Side Vineyards 2016

●リッチな白
91 $17 KUNDE ESTATE Sauvignon Blanc Sonoma Valley Magnolia Lane 2015
90 $12 HESS SELECT Chardonnay Monterey County 2015
90 $20 LA CREMA Chardonnay Monterey 2015
89 $14 THE SEEKER Chardonnay California 2015

●エレガントな赤
89 $18 BRIDLEWOOD Pinot Noir Monterey County 2014
88 $18 JOSH CELLARS Pinot Noir Central Coast 2014

●ビッグな赤
90 $20 TURLEY Zinfandel California Juvenile 2015
89 $18 TENSLEY Fundamental Central Coast 2015
89 $20 FREI BROTHERS Zinfandel Dry Creek Valley Reserve 2015
89 $20 ROBERT HALL Syrah Paso Robles 2014
88 $19 PEDRONCELLI Cabernet Sauvignon Dry Creek Valley Three Vineyards 2014

●ロゼ
90 $20 TENSHEN Rosé Central Coast 2016
89 $14 FERRARI-CARANO Sangiovese Sonoma County Rosé Dry 2016
88 $20 LA CREMA Pinot Noir Monterey Rosé 2016

●スパークリング
89 $16 KORBEL Brut California Organic Grapes 2016
88 $19 SOFIA Brut Rosé Monterey County Sofia 2016
88 $20 SCHARFFENBERGER Brut Mendocino County Excellence NV

ラ・クレマとペドロンチェリ、それからテンスレーが低価格ブランドのテンシェンと合わせて2つずつ選ばれています。ペドロンチェリは日本の輸入元である中川ワインは「毎日飲んでも裏切らない」というキャッチフレーズをつけています。その通り、いつ飲んでも安定しておいしいワイン。安定感は抜群です。今回は選ばれていませんが、ロゼなどもお薦め。派手なワインではないので、なかなか記事で紹介する機会はありませんが、安心してお薦めできるワインです。今回選ばれたワインでは、カベルネ・ソーヴィニヨンが現行ヴィンテージです。


ラ・クレマはソノマをベースとしておりピノ・ノワールなどが有名ですが、選ばれた2本はどちらもモントレー産というのがちょっと面白いところ。日本にも入ってきていますが今のところヴィンテージ違いです。日本にはリリースしてしばらくしてから入荷することが多いので、この手のランキングでは現行ヴィンテージとずれてしまうことが多いのがちょっと残念ですね。もうしばらくすれば同じヴィンテージになるとは思うのですが。

テンシェンのロゼは日本にも入っています。ちょっとお高めになってしまいますが。

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軽めの白で選ばれたジョエル・ゴットもヴィンテージ違いが入っています。ここもペドロンチェリと同様、安定したおいしさのワイン。上手に作っているなあと思います。

ヘス・セレクトのシャルドネも日本はヴィンテージ違い。

THE SEEKERとBRIDLEWOOD、JOSH CELLARSは知らないワイナリーです。日本にも多分入っていません。

ターリーのジュヴナイルは、ターリーの入門的ワインとして日本でも人気がありますが、日本の価格は4000円台。ちょっと高いですね。

スパークリングのコーベルは日本にも入っていますが、選ばれたのは有機栽培ブドウを使った、普通とは別のブリュット。これは日本未入荷なようです。

ソフィアのロゼはこれまでスティル・ワインしかなかったのですが、2016年に初めてスパークリングのロゼを作ったのが選ばれています。普通のソフィアのスパークリングも人気ですが、ロゼは一層でしょうね。ラッピングもきれいで安ワインのイメージはないですから、プレゼントなどにも十分使えると思います。


最後に「シャッフェンベルガー」というのはロデレール・エステートの廉価ブランド。20ドルのワインが、日本でも2500円くらいですから安いですね。