先日「カリフォルニアのカベルネ系でパーカー評価が一番高いワインは?」という記事を公開しましたが、ここで取り上げたワインの中でセカンドワインに相当するワインについて、パーカー評価を調べてみました。

セカンドワインが全くないもの(ロコヤなど)、レイティングなどが公表されていないもの(オーパス・ワンなど)は除き、またプライド・マウンテンのリザーブに対しては普通のカベルネ・ソーヴィニヨンをセカンドワインという位置づけとするなどしております。

セカンドワインはそれほど熟成させて飲まないでしょうから2005年から2016年までが調査対象です。

では結果を発表しましょう。
セカンドワイン

ファーストの方も再掲しておきます。
ファースト

93点を超えたのはプランプジャック(Plumpjack)のカベルネ・ソーヴィニヨンと、スケアクロウ(Scarecrow)のセカンド、ムッシュ・エタン(M Etain)。ただ、ムッシュ・エタンはセカンドといっても4万円近くするので、オーパス・ワンあたりとほとんど変わらない価格です。

ちなみに、セカンドワインは価格のバラツキが大きく、10万円近くするスクリーミング・イーグルのセカンド・フライトから1万円を切るナパヌックや、リッジ、ジョセフ・フェルプスのレギュラーのカベルネ・ソーヴィニヨンまであります。お買い得かという観点からすると、価格も含めて見たほうがいい気がします。

それを考えるとスクリーミング・イーグルやハーラン、スケアクロウのセカンドは他のファーストか、それ以上の価格にもなるので、コストパフォーマンスでは今ひとつです。やはりこれらのファーストの雰囲気を味わいたいという目的が中心になるように思います。

ボンドのメイトリアーク(Matriarch)も2万円台なので、インシグニアやドミナスあたりとさほど変わらない価格。ハーラン系では圧倒的に安いワインですが、純粋に評価と価格という面で見るとそれほどではありません。

その点、プランプジャックのカベルネ・ソーヴィニヨンやシェーファーのワンポイントファイブは1万円台の価格帯なので、ファーストの価格帯よりは安く、メリットが感じられます。

また、平均評価は少し下がりますが、1万円を切る3種はコストパフォーマンスではかなり高くなっています。

標準偏差はセカンドの方が大きくなるかと思いましたが、意外とそうでもなかったです。ただ、やはりあまり評価が高くない2011年のような年はセカンドの評価はファーストより落ち込みが大きい感じがします。2011年を除いて集計すると平均は0.2~0.5ほど上がります。例えばナパヌックは2011年の評価が87点。これを除くと平均は91.9から92.4にまで上がります。難しい年を避けるようにするとセカンドのお得度は増します。

セカンドは意外とファースト以上に選び方が難しいですが、コストパフォーマンスの面ではドミナスのナパヌック、リッジのエステート・カベルネ・ソーヴィニヨン、プランプジャックのカベルネ・ソーヴィニヨン、シェーファーのワンポイントファイブがお薦めです。

あと、評価が意外と低かったスポッツウッドのリンデンハースト(Lyndenhurst)ですが、そもそもレビューがこの期間では3ヴィンテージしかありませんでした。それも関係したかもしれません。

ナパヌックの2013年は93点。それで1万円切りはコストパフォーマンス高いです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ドミナス ナパヌック[2013]
価格:8424円(税込、送料別) (2017/12/30時点)


リッジの2012年は92点。


プランプジャックの2012年は96点と高得点。


シェーファーのワンポイントファイブ2013は94+。これで1万2000円台は安いです。