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犬の嗅覚をワインの病気の発見・駆除に役立てようというプロジェクトがローダイで行われています。マルベック、ソーヴィ B、キャブ、ジニーという4匹の犬が、リーフロールウイルスを媒介するブドウコナカイガラムシを発見・駆除する訓練を受けています。

ブラック・ラブラドールのマルベックとイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルのソーヴィBはコナカイガラムシを駆除する訓練を受け、ジャーマン・ショートヘアード・ポインターのキャブと、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルのジニーはリーフロールウイルスを見つける訓練を受けています。

パイロットプログラムではリーフロールウイルスについては93.4%、ブドウコナカイガラムシについては97.3%という高確率で発見に成功。具体的に発見できなかった場合も、ほぼ100%存在には気づいていたといいます。

ちなみに、商用の検査機関でのリーフロールウイルスの発見率は93.4%。存在に気付いた率は91.4%と犬の方が優秀でした。

また、犬による発見の方が、樹のサンプルなどを取る必要がないため、早期発見が可能で樹を傷つけることもありません。ウイルスの蔓延を防ぐためには特に、苗木屋の段階で発見することが効果的だとパイロットプログラムを主導するボルトン氏はいいます。

犬による検知の方がコストもかかりません。例えば40エーカーの畑を2匹の犬と1人の調教師で調べた場合27000本のブドウの樹を調べて5200ドル程度で済むとのことです。ブドウの枝1本あたりにすると0.01ドルもかからないとのこと。サスティナビリティの面でも優れているとのことです。