シルバー・オーク(Silver Oak)はナパとソノマのアレキサンダー・ヴァレーにワイナリーとテイスティング・ルームを持っています。そのアレキサンダー・ヴァレーのサイトが新しく生まれ変わりました。新しいサイトはかつてソーサル(Sausal)があったところで、2011年にシルバー・オークが購入しています。

新ワイナリーの特徴はサスティナブル。LEEDという環境評価のプログラムで最高レベルのプラチナ認証を申請中です。ちなみに、ナパのワイナリーは2006年の火事の後に立て直して2016年にLEEDのプラチナ認証を受けています。
参考:シルバー・オークがワイナリーとしては初のエコ最高レベル認定取得

オーナーのデイビッド・ダンカンは、ただエコにするだけでなく、それがワイナリーにとって意味があることであることを重視しているといいます。例えば、ソーラー・パネルは2年半で「元が取れる」といいますし、水の浄化設備として導入した巨大なメンブレンのバイオリアクターによって、2エーカー分のため池が不要になり、その分畑が増やせるのでこちらもすぐに元が取れるそうです。

以下、いくつかの写真で新ワイナリーを紹介します(写真はシルバー・オークの許可を得て使っています)。

ワイナリーの壁面に使われている木材は、ロバート・モンダヴィで使われていた木製の発酵槽を分解したもの
新ワイナリー

水の浄化に使うメンブレン・バイオリアクター
メンブレン・バイオリアクター

ワイナリーの天井は外光を取り入れるようになっています。なお、ここで作っているのはシルバー・オークのアレキサンダー・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニヨンただ1つ。
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2595枚のソーラー・パネルをインストール。発電量は最大でワイナリーに必要な105%をまかなえるそうです。
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畑と新ワイナリー。周囲の畑にも新たにカベルネ・ソーヴィニヨンを植えています。
畑と新ワイナリー