ソノマでブドウ畑の広さを調査した結果が公表されています(The Top 10 Growers in Sonoma County by Acreage)。1位から順番に見ていきましょう。

1位はジャクソン・ファミリー・ワインズで3700エーカー。傘下最大手のケンダル・ジャクソンがソノマを本拠地にしいるほか、ヴェリテなど、ソノマでも著名なワイナリーを数多く擁しています。誰もが予想する1位でしょう。

2位はE&Jガロ。かつてはガロのノーザン・ソノマというのがここのフラッグシップでした(このワインのためにノーザン・ソノマというAVAを認めさせてしまったのは有名な話)。ワイナリーの本拠地はセントラル・ヴァレーですが、高級路線のワインはソノマで造っている印象があります。もちろん傘下のワイナリーも多数あります。3665エーカーというのは1位とほぼ肩を並べる数字です。

3位はTIAA/Silverado Investment Management Groupの2000エーカー。ここについてはほとんど情報がわかりません。どなたかご存知でしょうか。

4位はトレジャリー・ワイン・エステーツの1375エーカー。ベリンジャーやBVなどナパのイメージが強いですが、ソノマではアケイシアやシャトー・セント・ジーンなどを擁しています。

5位はロドニー・ストロングで1369エーカー。ソノマの著名なブランドの一つですが、こんなに持っているんですね。

6位はフェラーリ・カラーノの1285エーカー。感想は上に同じ。

7位はコンステレーション・ブランズの1150エーカー。シミやレイヴェンズウッドなどソノマの著名なブランドを持っていましたが、大部分を今年ガロに売却してしまいました。ただ、売却したのはブランドだけで畑は含まれていないので、これらのワイナリーの畑はまだあるはずです。

8位はソノマ・カトラーで1128エーカー。ここもソノマでは著名ブランドです。生産量も多そうなので、妥当な感じです。

9位はフォーリー・ファミリーの1100エーカー。サンタ・バーバラで始まったグループですが現在の本拠地はソノマ、チョーク・ヒルなどを擁しています。

10位はサンジャコモの1100エーカー。初めて畑専業が出てきました。

ダットンランチとかはトップ10に入らないのですね。全体的に畑専業よりもコングロマリットが上位を占めた印象でした。トップ100の結果は「Wine Business Monthly Issue - July 2019」から。ちなみにダットンランチは15位で529エーカーでした。