ブライアント・ファミリー、財政的に窮地?」という記事で、ブライアント・ファミリーが元財務コンサルタントから契約不履行で訴えられた件を紹介しましたが、今度はブライアント・ファミリー側がこの元コンサルタントを守秘義務を破ったとして提訴しました。

最初の提訴では、ブライアント・ファミリーの企業価値が実際にワイナリーが銀行に伝えているのと合っていないことや、多くの在庫を抱えていること、さらには郡から許可を得ている生産量を超えないようにするために、豊作だった年のワインを不作の年のワインに密かにブレンドしているといったことが明らかになっており、確かに守秘義務には違反しています。

ただ、契約不履行であることを証明するためにはある程度の暴露は避けられない上、法律上問題があることを暴露するのは守秘義務には違反しないというのが一般的な考え方です。個人的にはブライアント・ファミリー側からの提訴は無理筋なような気がしていますが、どうなることでしょう。

なお、ワイナリー紹介では「Bryant Family Vineyards: 90年代の栄光からスキャンダルにまみれたこの10年」としており、今回の訴訟騒ぎでさらに黒歴史が続くことになりました。