ラスティ
「The Prince of Pinot」ことRusty Gaffney(ラスティ・ガフニー)氏とのオンライン・ミーティング(ilovecalwine主催)に参加しました。ガフニー氏は元眼科医で2001年にリタイアしてから2002年にPinotFileというピノ・ノワール専門の無料のオンライン雑誌を概ね2週間に1回発行しています。通巻450号にも達しています。年齢的にはそろそろ80くらいになっているのではないかと思われますが、すばらしい精力です。
PinotFile
特に年に1回発表する「All Americans」は値段を考慮せずに品質的に最高な米国のピノ・ノワールを選出したものです。2020年はピゾーニのピゾーニ・ヴィンヤード2017が98点でトップとなっています。このほか注目のワイナリーとしてSolisteやBenoviaなどを挙げていました。

また、カリフォルニアのピノ・ノワールのトップAVAとしては1位がソノマ・コースト、2位がアンダーソン・ヴァレー、3位がロシアン・リバー・ヴァレー、4位がサンタ・クルーズ・マウンテンズ、5位がサンタ・ルシア・ハイランズ、6位がサンタ・リタ・ヒルズとのことでした。

彼自身はビッグなピノ・ノワールよりもエレガントなものが好きだとのこと。例えばMarcassinなどはあまり好みではないそうです。また、除梗せずに作るホール・クラスターのピノ・ノワールも複雑な味わいになり好きだとのこと。ホール・クラスターを使っているお薦めのワイナリーとしてはKutchとBig Basinを挙げていました。

オレゴンではエオラ・アミティ・ヒルズに注目しており、プロデューサーとしてはCrisotm、Evetham Wood、Bethel Heights、Walter Scott、Lingua Franca、Temperance Hill Vineyardなどを挙げていました。

このほかクローンの話など、2時間に渡って様々な話をうかがいました。貴重な時間を快く割いていただいたこと感謝です。