パーカーポイント100点2回やワイン・スペクテーターで年間2位など輝かしい経歴を持ち、ワシントン州で最高のカベルネ・ソーヴィニヨンを作るクィルシーダ・クリーク(Quilceda Creek)。そこのワインメーカーと2人のアシスタント・ワインメーカーが一斉に移籍するという「事件」が起こり、話題になっています。
Mattews
(写真はMattews Wineryのサイトより。左からワインメーカーのアレックス・スチュワート、オーナーのブライアン・オティス、アシスタント・ワインメカ―のジェス・シュミットとハル・インヴェイジョン)。

3人も一度に移籍してしまうとはよほどクィルシーダに問題があったのでは、と勘ぐりたくなってしまいますが、実際にはそんなことはないようです。マシューズのオーナーのブライアン・オティス氏とクィルシーダのアレックス・スチュアートは古くからの友人で以前から一緒にワインを作ることを考えていたそうです。それがついに実現したわけです。アシスタント・ワインメーカーも一緒に移籍したのはこれまでチームとして動いていたのでチームをそのまま維持したかったそうです。

また、クィルシーダ・クリークはカベルネ・ソーヴィニヨンだけを作っていますが、今度は他の品種のワインも作れるとのことです。

クィルシーダ・クリークは創設者の息子のポール・ゴリツィンが長年ワイン造りのディレクターを勤めているので、3人の移籍によって継続性が絶たれることはないとしています。現在新しいワインメーカーの採用に向けてインタビューを行っているとのこと。

ちょっとびっくりしたニュースですが、クィルシーダもワシントンのリーダーとして今後もがんばってほしいところです。ちなみに先日のオレゴンワシントンのセミナーで、クィルシーダ・クリークのカベルネ・ソーヴィニヨンを試飲しましたが、カベルネ・ソーヴィニヨンの中では圧倒的な品質でした。セカンドワインのCVRも1万円程度のカベルネ・ソーヴィニヨンとしては非常に高く評価されています。

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