カリフォルニアワイン協会が主催する認定プログラム「キャップストーン・カリフォルニア」が始まりました。初回の感想を記しておきます。
キャップストーン
なお、リアル講座は東京は満席となっており、これから申し込む方はオンラインの講座、あるいは来期のリアル講座(東京だけでなく大阪も始まります、日程などはまだ公開されていません)ということになります。

キャップストーンの説明
オンライン(セルフスタディ)の申し込みはこちら

レベル1のリアル講座は2時間半を4回となっています。

初回は歴史と地理、気候、そして土壌を学びました。
印象的だったのは、とにかくファンダメンタルを大事にしているということ。初級だから上っ面だけを学ぶというのではなく、初級からレベルが上がるにつれてさらに深く学べる構成になっているようです。

たとえば気候では単に「カリフォルニアは地中海性気候です」というのではなく、海流や気圧配置などから、なぜそういう気候になるのかというところからひもといていきます。そういう意味ではワインのことだけさらっと知りたいという人にはちょっと敷居が高く感じられる部分もあるかもしれません。逆に本当の知識を得たい人には素晴らしいプログラムだと思います。

なお、レベルが上がっても講座の構成は基本的に同じだそうで、歴史や地理、土壌などを含めてさらに深く学んでいくようです。

そして、もう一つの大きな特徴が、試飲のスタイルにマスターソムリエ協会の「ディダクティブテイスティング」を採用していること。

認定プログラムのテストでは一番上のレベルまでいかないと試飲は求められないのですが、リアル講座では初級からその方法を学べます。世界の標準的な方法の一つを学べるのは興味深いです。
null
null
このようなシートにチェックしていく形で試飲していきます。マスターソムリエ協会では、どれをチェックしたかを元にワインの推測をするのですが、今回はワインの銘柄はオープンの形で試飲したので、推測はありませんでした。やっていることはWSETの試飲と大きく変わるわけではないですが、正しくチェックを付けるのはなかなか難しかったです。

null
ちなみに今回試飲したワインはこの4種。時間があまりなかったので駆け足の試飲になってしまったのは、ちょっと残念でしたが、どれも美味しかったです。

キャップストーン・カリフォルニアは初級でもこれまで全くワインの勉強をしたことがない人にはちょっと難しく感じられるかもしれません。特に、ワインだけわかれば歴史や土壌などには興味がないという人にはお薦めしません。逆にそういったことも含めて総合的に学びたい人、向学心の強い人にはとてもいいプログラムだと思います。次回からはいよいよワインの話も始まるので、また楽しみです。