ジェームズ・サックリングが米国ワインの年間トップ100を発表しました。サックリングはナパのカベルネ・ソーヴィニヨンに強い印象がありますが、トップ10のうち7本はナパのカベルネでした。2018年のナパが特にいいヴィンテージだったということもあり、コンテュニュアム、ドミナス、ジョセフ・フェルプス「インシグニア」など比較的定番のワインが上位に並んだ感じがあります。
トップ10

この中で目立ったワインをいくつか見ていきましょう。1位はオーベールのシャルドネ、シュガー・シャック2019。シュガー・シャックはナパのラザフォード西側、いわゆるラザフォード・ベンチにある畑。すぐ隣にDanaの畑があるなどカベルネ・ソーヴィニヨンの畑が並ぶなかでなぜかシャルドネを作っています。普通に考えたら暑すぎるのではないかと思いますが、非常に高く評価されているのでなにかあるのでしょうね。日本にも正規輸入ではこの畑は入ってきていないので飲んだことないですが、気になるところです。

2位のコンテュニュアム2018、3位のドミナス2018は順当なところでしょう。ドミナスはワイン・スペクテーターでも年間1位。非常に評価高いです。日本にこのあと入ってくるのかどうかが懸念材料です。コンテュニュアム2018は以前も紹介しましたが、この評価で3万円台前半で買えるのはかなりのバーゲン。今後はもう1、2万円上がってしまいそうな気がするので、今のうちに買っておくべきかもしれません。

7位のクインテッサ2018は以前紹介しましたが、クラシックなボルドー系のスタイルで素晴らしい出来です。トップ10に入るのもうなづけます。日本には今のところ入ってきていませんが、ビオディナミを実践しており自然派にも訴求できますから、入ってきてほしいものです。なお、これは正規輸入元は特になく、ボルドーのネゴシアン経由で各インポーターが輸入する形になります(オーパス・ワンと同様)。

9位のクリストム ピノ・ノワール ジェシー・ヴィンヤード2018はトップ10で唯一のオレゴンワイン。クリストムはオレゴンのピノ・ノワールとしては骨格がしっかりした印象があります。日本には次の2019も入ってきていますから2018を買うなら今のうちです。トップ10で唯一1万円を切るワインであり、コスパは高いです。

10位にモンダヴィ第3世代(ロバートの孫)のダンテとカルロが作るレイン(Raen)のピノ・ノワール シーフィールド・ヴィンヤード 2019。ニュー・カリフォルニア系のエレガントピノ・ノワールとして唯一トップ10入りしました。この畑は正規輸入はされていないようです。

Wassy'sです。


ココスは2018 or 2019となっていますからショップに要確認です。


ウメムラです。


カリフォルニアワインあとりえです。