インポーター「都光(とこう)」の試飲会に行ってきました。カリフォルニアワインメインのインポーターではありませんが、カリフォルニアワインも「ヘス(Hess)」を中心に16種類ほど出ていました。ほかの国のワインも試飲していますので、それも含めてレポートします。

とはいえ、まずはカリフォルニアワインから。
ヘスは、エントリーの位置付けが州内の買いブドウで造る「セレクト」で、次がナパの本拠地とは別の畑で造るアローミ、今回は出ていなかったですが、マウント・ヴィーダーの自社畑のワイン、それから「ライオン」シリーズとなっています。加えてコロナ禍以降は、米国のレストラン向けに出していた「シャーテイル・ランチ」が国内に入ってきています。
多くの人が気にするのがセレクトとシャーテイルとどちらを選ぶのかというところだと思います。カベルネ・ソーヴィニヨンの場合、どちらも実売では2000円程度になっています。今回の試飲では、甘やかさや濃厚さ、パワフルな味わいを求めるならセレクト、ストラクチャーやエレガントさを求めるならシャーテイル・ランチがいいと思いました。個人的にはシャーテイル・ランチの味わいの方が好きです。


シャルドネもなかなかよくできています。まろやかな味で食事にも合いそう。


新入荷の「ナパ・バイ・ナパ」。名前もラベルも振り切った感じがいいですね。カベルネ・ソーヴィニヨンは華やかな味わい。


レーヴェンスウッドも新たにラインアップに加わりました。レーヴェンスウッドは2019年にコンステレーション・ブランズからガロに30超のブランドが売却されたときにその一つとなっていました。このときに売却されたワイナリーのワインはそこで輸入がストップしており、国内で人気があったフランシスカンやシミなどもなくなりました。それが復活した形になります。かつてのようなジンファンデルのトップクラスのイメージはもうありませんが、ヴィントナーズ・ブレンドのジンファンデルはバランスよく、カントリー・シリーズのローダイのジンファンデルは複雑さがある味わいでした。


チリの人気ワイナリー「インドミタ」の中では「グラン・レゼルバ 」のカベルネ・ソーヴィニヨン2020(1280円)が突出した出来でした。これは価格帯(1280円)を超えたレベルの高さです。


オーストラリアのタスマニアのワイナリー「デヴィルズ・コーナー」のピノ・ノワール(2800円)。冷涼感があっていいピノです。タスマニアワイン売上No.1のワイナリーだとのこと。リースリングも秀逸でした。


スペインの「ガッジーナ・デ・ピエル」の「イキガイ 2020」(1800円)。「イキガイ」は日本語の「生きがい」だそう。エル・ブジのソムリエが造るワインです。フレッシュで旨味もあり美味しい。


最後は王道のシャンパーニュからパルメの「ブリュット・ロゼ・ソレラ NV」です。シェリーのようなソレラ・システムで継ぎ足して熟成したピノ・ノワールを使っているとのこと。さすがの複雑さがあり美味しいシャンパーニュでした。

セラー専科(都光のワインショップ)です。