ソノマ・コーストのサブAVAとして新たに誕生したウエスト・ソノマ・コーストは、高級ピノ・ノワールのワイナリーがひしめき合う地域(といっても丘陵地帯で道も少なく、ワイナリーも畑もみなバラバラで実際の距離は遠く離れていますが)。

中でも高級感で抜きんでているのはマーカッシン(Marcassin)。ピノ・ノワールとシャルドネ専門のワイナリーとしては抜きんでた「パーカー100点」10回を取っています(しかも2015年以降はレビューさえされていません)。

このマーカッシンの畑を見下ろすところに畑を作り、その名もボアズ・ビュー(マーカッシンの意味はフランス語で子供のイノシシ、それに対してこちらはイノシシそのもの)と付けたのがナパのシュレーダーで知られるフレッド・シュレーダーとトーマス・リヴァース・ブラウンのコンビです。

こちらもデビューからパーカー95点という高評価で国内価格も4万円前後というかなりの高級ピノ。そもそもほとんど市場に出ないマーカッシンに対して、「買えるピノ」の中ではトップクラスといっていいでしょう。

ワインのスタイルもマーカッシン的なフルボディでパワフルなもの。万人受けはしないかもしれませんが、かなりの迫力があります。

そのボアズ・ビューが2019年からセカンドのピノ「B.D.R.」を作り始めました。BDRという名前は畑のあるBohan Dillon Roadにちなんだものだとのこと。「かって畑を『ボーハン・ディロン・ロードのはずれ』と呼んでいたことから命名」とインポーター資料には書いてあります。

ファーストのピノと比べて、より果実味を重視して早飲みに向くスタイルになっているようです。スタイルとしてもファーストより手に取りやすいかもしれないですね。

柳屋です


Wassysです。