Windows XPの草原の壁紙はカーネロスの写真、今はブドウ畑
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マイクロソフトのパソコン用OSとして2000年代に使われていた「Windows XP」。その標準の壁紙画像として使われていた草原の写真はカリフォルニアのロス・カーネロスで撮られたものでした。日本語版では「草原」というタイトルですが、英語版では「bliss=至福」というタイトル。一種夢のようなきれいな風景です。
Wikipediaには以下のように説明があります。
この写真は1996年6月24日に、元ナショナルジオグラフィックの写真家で、ナパ郡セントヘレナに在住するチャールズ・オレアによって撮影された。オレアによれば、この画像にはデジタルによる強調や修正は施されていない。この写真はカリフォルニア州道12号・121号沿いから中判カメラのマミヤRZ67で撮影された。撮影した位置は北緯38.248966度 西経122.410269度である。オレアはナパバレーにおけるワイン造りに関する写真を撮ろうとしていたが、当時この丘にはブドウの木は植えられていなかった。後に、この一帯はブドウ畑になった。草原 (画像) - Wikipedia
この場所をGoogle Mapのストリートビューで見ると、ブドウ畑になっていることがわかります。丘の形などは変わっていないのも見て取れます。
Google Mapストリートビュー
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ストリートビューの写真は撮られた時期で選べるようにもなっています。今の写真は春先で全体に茶色がかっていますが、もっとブドウの葉が茂った状態だとXPに近い感じもあります。
また、Google Mapには投稿写真も付いており、かなりXPの壁紙に近い雰囲気の写真もありました。
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カーネロスはこのようになだらかな丘がいくつも重なりあうように並んでいます。「ローリング・ヒルズ」と呼んでいます。これによってブドウにも様々なマイクロクライメットが生じます。土壌も、粘土質を基調としながら火山性の土壌もあり、それによって適したブドウ品種も変わってくるようです。また、この場所はブドウ畑になりましたが、牧畜も盛んなので、草原のままのところもかなり残っています。