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Old Vine Registry」という世界の古木の畑のデータベース・サイトが誕生しました。これは元々ジャンシス・ロビンソンが中心となって、Excelのデータとしてまとめていたものですが、そこに登録されている畑が1800を超え、もっと使いやすいものにしたいということで誕生しました。サイトの設計やデータの登録などでワインブログVinographyの著者でジャンシス・ロビンソンのサイトのライターでもあるアルダー・ヤロー(Alder Yarrow)がボランティアで携わっており、記事を書いています(Introducing the Old Vine Registry : Vinography)。

登録の条件は35年以上の樹齢の畑となっています。これはオーストラリアのバロッサ・ヴァレーの「Old Vine Charter」や、南アフリカの「Old Vine Project」の基準であり、「The Old Vine Conference」という古木の畑の会議もこれに倣っています。カリフォルニアのHistoric Vineyard Societyは50年を基準にしているので、それよりもだいぶ多くの畑が登録される可能性があります。

畑の登録はボランティア・ベースで行われており、誰でもサイト上で登録申請できます。現状はフランスなどの情報はかなり不足しており、協力が求められています。

また、面白いのは畑の情報が検索できるだけでなく、そこから「Wine-Searcher」を呼び出してその畑のブドウを使ったワインを検索できることです。
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例えば「Old Hill Ranch」から呼び出すとこのように、Old Hill Ranchのワインの一覧が表示できます。Cabernet Sauvignonがあるのはこれを見て初めて知りました。

畑のデータは「Creative Commons」のライセンスで公開されており、誰でも無償で利用できます。

志の高いプロジェクトですが、ボランティアベースで運営されているのでいろいろ大変なこともありそうです。協力できる、協力したいという方はぜひ参加してみるといいのではないかと思います。