「Sebastopol Hills(セバストポール・ヒルズ)」という新しいAVAが7月12日にTTB(アルコール・タバコ税貿易管理局)に申請されました。
sebastopol hills
このAVAは現在のロシアン・リバー・ヴァレー(Russian River Valley)の一部で、ウエスト・ソノマ・コースト(West Sonoma Coast)やペタルマ・ギャップ(Petaluma Gap)AVAに接する領域になっています。セバストポールの街の南方で、一部はグリーン・ヴァレー(Green Valley of Russian River Valley)と重なっています。また、ここはWest Sonoma Coastがその一部に加えたいとしていた地域でもあります。

ロシアン・リバー・ヴァレーでは近年「ネイバーフッズ」としてその中を6つの地域に分けてその地域の特徴を打ち出すマーケティングを行っていますが、セバストポール・ヒルズはその一つにもなっています。

Hillsと名が付いている通り、少し標高が高くなっています。気候的にはペタルマ・ギャップに吹き抜ける風の通り道になっており。ロシアン・リバーからの霧も上がってくることから非常に冷涼です。

また、周りの地域と異なる点としては、土壌がほぼGoldridge Soil(ゴールドリッジ・ソイル)という砂に粘土が混じった非常に水はけがよく栄養分の少ない土壌である点。土地に栄養分が少ないため、栽培のコントロールがしやすいといいます。

以前、リトライのテッド・レモンに話を聞いたときに、Sebastopol Hillsは比較的早くAVAになるだろうと言っていましたが、彼自身、この申請の中心人物であり、AVA化を推進しています。

おそらくはこれも将来のWest Sonoma Coastの拡張への一歩と考えているのではないかと思います。

土壌や地形、気候など、かなり特徴的な地域なので、AVAが認められる可能性は非常に高いと思います。