ワイン・エンスージアスト誌が2022年11月から2023年7月の間にテイスティングした3000以上のカリフォルニアワインの中からトップ10を発表しています(We Tasted Over 3,000 California Wines. Here Are 10 Standouts. | Wine Enthusiast Magazine)。

Ramey 2020 Hyde Vineyard Chardonnay (Carneros-Napa Valley) 99pts
Chappellet 2019 Pritchard Hill Cabernet Sauvignon (Napa Valley) 98pts
Far Niente 2019 Estate Bottled Cabernet Sauvignon (Oakville) 98pts
Samuel Louis Smith 2021 Pelio Vineyard Pinot Noir (Monterey County) 98pts
Epoch 2019 Block B Syrah (Paso Robles Willow Creek District) 98pts
Schramsberg 2004 Reserve Late Disgorged Sparkling Blend (North Coast) 98pts
Ramey 2020 Rochioli Vineyard Chardonnay (Russian River Valley) 98pts
Ramey 2020 Woolsey Road Vineyard Chardonnay (Russian River Valley) 98pts
Scar of the Sea 2021 Bassi Ranch Syrah (San Luis Obispo County)  97pts
Eden Rift 2019 Lansdale Slope Pinot Noir (Cienega Valley)  96pts

なんといっても目立つのはシャルドネの魔術師とも呼ばれるレイミーのシャルドネが3本も入っていることです。2020年のハイドとロキオリ、ウールジー・ロード。ハイドとロキオリは、この前のヴィンテージのものは少量日本にも入っていましたが、このヴィンテージのは見かけていないような気がします。AVAものは8000円くらいで買えて相当美味しいので、もしレイミーのシャルドネを飲んだことがないという人がいたらお薦めです(個人的にはキスラーのジュヴナイルに1万円以上出すんだったら、レイミーのAVAもの買う方が絶対にいいと思っています)。でもハイド飲みたい(笑)。


4番目に入っているサミュエル・ルイス・スミスというワイナリーは初めて知りました。モントレーのピノ・ノワールです。気になりますね。

シュラムスバーグのスパークリングは「J.Schram」がフラッグシップと思われていますが、実はリザーヴというのもあります。しかもこれは50周年記念ということで作られた特別なものですね。飲んでみたいです。

ピノ・ノワールではサミュエル・ルイス・スミスのほか「エデン・リフト」が入っています。シエネガ・ヴァレーというAVAは知らない人が多いと思いますが、カレラのあるマウント・ハーランの麓にあたります。結構古い畑が残っていたりして興味深い地域です。エデン・リフトのワインはいくつか日本にも入っていますが、このピノ・ノワールはなさそうで残念。

Scar of the Seaはナチュラル系の生産者。このワインはラベルがかわいい。日本に入らないですかねえ。


最後にナパのカベルネからはシャペレーのプリチャード・ヒルとファー・ニエンテが入っています。シャペレーのプリチャード・ヒルは唯一「プリチャード・ヒル」の名前を冠したワイン。日本にも少量入ってきますがこのヴィンテージはなさそう。ファー・ニエンテはなんとなく「昔人気だったワイン」くらいに思われていそうですが、カベルネもシャルドネも美味しいと思います。昔はちょっと割高かなあという感じもありましたが、あまり価格は変わっていないので、今はコスパも悪くない(安くはないですが)です。