ダックホーン(Duckhorn)が、ソノマの人気ワイナリー「ソノマ・カトラー(Sonoma-Cutrer)」を買収しました。ソノマ・カトラーはこれまで大手酒販会社ブラウン・フォーマンが所有していました。

ダックホーンの経営陣にはブラウン・フォーマンのエグゼクティブが2人入っているので、今回の買収はブランドの移管という感じなのでしょう。ブラウン・フォーマン傘下に置くより、ダックホーン傘下の方が期待できるということなのだと思います。

ソノマ・カトラーはシャルドネで有名なワイナリーで、古くはソノマ・コーストAVAの策定時に影響力を発揮したことがあるほどのワイナリーでした。近年はそれほど目立ったワイナリーではありませんが、シャルドネの人気は衰えていないようです。

このほか、ソノマのカーネロスにあるラムズ・ゲート(Ram’s Gate)はオニール・ヴィントナーズに買収されました。ラムズ・ゲートはゴールデンゲートブリッジ方面からワイン・カントリーに向かうときに、最初に現れるワイナリー。ラムはカーネロスのスペイン語の意味である羊であり、まさにカーネロスの入り口というワイナリーです。

オニール・ヴィントナーズはどちらかというと安ワインを中心としたブランドを持っていますが、そのCEOがもともとラムズ・ゲートの創設者のひとりだったことから今回の買収になったとのことです。