前の記事でWine Advocate誌の180号でRoarのPisoniが高評価だったと書きましたが,#180のほかのワインも調べてみました。今回は「The Best of Northan California」がメインでありカリフォルニアワインだけで1560本リストアップされています。100点ワインも3本。Colgin(コルギン) IX Proprietary Red Estate 2006とSchrader(シュレイダー) Cellars Cabernet Sauvitnon Ccs 2006,同じくCabernet Sauvignon Old Sparky 2006です。

SchraderはRBS To Kalon Vineyard 2006のカベルネも99点。このほか99点はAbreuのThorevilos 2005,Hundred AcreのKayli Morgan 2006,MarcassinのMarcassin Chardonnay 2005およびPinot Noir 2003の計5本です。

このように上位は有名&高価格で手が出ないワイナリのオンパレード。今出てきたワイナリの他のワインのほか,Paul Hobbs, Araujo, Screaming Eagle, Shafer, Bond, Harlan, Kapcsandyまでが97点以上,Lokoya, Kistler, Larkmead, Maybach, Peter Michael, Mount Eden, Robert Keenan, Joseph Phelps, Hanzell, Hartford Court, Aubert, Beau Vigne, Spottswoode, Stonestreet, Tor Kenward, Brewer-Clifton, Blankiet, Bryan, Conn Valley, Dominus, Rudd, Scarecrow, Pahlmeyer, Pax, Plumpjack, Ramey, Roar, Sloanまでが96点。

ということで96点になると急に登場ワイナリが増えてきます。ちなみにBrewer-Cliftonの96点はChardonnay Mount Carmel 2006でした。こういう状況ですので,先ほどのRoarはMarcassin,Kistlerを除くと評価トップ,2006年の中でも評価トップだったわけです。



それから,今回「シンデレラ・ワイン」的位置付けなのがKapcsandy(キャプサンディ)。2006 Kapcsandy Family Winery Roberta's Reserve State Lane Vineyardが97点など,96点以上で3本,93点以上で9本ものワインが高評価を得ています。

Robert Parkerも「fabulous success story」と書いていますが,オーナーはハンガリーからの移民(ヴァランドローで研修を受けていたことがあるそうです)で,BeringerからState Laneという畑を買い取ってワイン作りをはじめました。この畑はBeringerのPrivate Reserveにもしばしば使われたということですが,畑を「ヘレン・ターリー仕様」で植え替え,Denis MalbecというボルドーのLatourの醸造責任者を勤めた人を採用し,ワイン作りを始めたそうです。最初のヴィンテージが2005年で,そこから大成功を収めて,今回それをさらに伸ばしてきたわけです。

日本でも2005年のものは入荷しています。今回97点をとったRoberta's Reserveの2005年版は95+点。

ここのワイン,今後ますます入手しにくくなりそうです。