Wine Advocate誌最新号ではカリフォルニアのローヌ・レンジャーやセントラル・コーストのワインも掲載されているのですが,セントラル・コーストではCaleraの大躍進が目立ちました。Selleck 2007が98点,Jensen 2007が97点。どちらもWAのレイティングでは過去最高です。2006年はそれぞれ87点,89点ですから2007のセントラル・コーストはいいと言われてきた中でも前年との差は大きいです。

ちなみに他の畑はMillsが95,Ryanが93,注目の新畑de Villiersは92,Reedは91。Mt. Harlan Cuveeも91でCentral Coast 2008は90とこのあたりまで高評価です。さらにChardonnayのEstateも96,Viognier Estateが94と白もかなりの点数。で,調べたらこれら全部WAでは過去最高のポイントでした。

パーカーによるレビューのコメントを見るとJensen,Selleckともに10~15年以上の熟成が可能という評価。私の経験でもCaleraは熟成するとおいしくなるので,これは将来が期待できそうです。また,おそらく今飲むならSelleckよりJensenの方が飲みやすいと思います。Jensenには「Deep, rich, and full-bodied, it is the sexiest, most seductive wine of all these 2007 Pinots.」というコメントが付いています。これもこれまでのJensenのイメージと共通しています。

Caleraの供給は2006年はややダブつき気味で,いまだにセールアイテムになっていたりしますが,これで2007年は一気に争奪戦になりそうな感じです。油断しているとなくなるおそれもありますのでお早めに。