カリフォルニアのピノ・ノワールの中で2000年代半ばに一大ブームを引き起こしたのがKosta Browneでした。Wine Spectator誌で97点などの高評価を得たため,極めて入手困難かつ価格高騰。単一畑だと300ドル台が当たり前でした。

単一畑だけでなく,Russian River ValleyやSonoma CoastといったAVAものまでもほとんど入手できませんでした。日本のネット販売でもAVAものが1万円台で一瞬で売り切れる状況だったと記憶しています。

今ではAVAものなら9000円前後まで値段が下がり,入手もそれほど難しくありませんが,日本ではまだ単一畑は珍しいようです。

柳屋では今回少量ですがGaps Crown,Kanzler,Koplenと3種類の単一畑が入荷。どれも価格は税抜き1万3800円と,米国の値段と比べて遜色ないレベルです。米国でのテイスティング・ノートを見るとKoplenが一番評判がいいかなあという感じがしますが,Kanzlerのピノもおいしいので気になるところです。