SFクロニクル紙が選ぶ、注目のワインメーカーが発表されています。これまでにもまして、様々な地域だったり、アルコール度が低いなど今風でないワインを作るワインメーカーが選ばれているような感じがします。知っているワイナリは一つだけでした。

唯一知っていたのはJoseph PhelpsがソノマコーストでPinot NoirやChardonnayなどを作るプロジェクトとして始めたFreestone。ワインメーカーはTheresa Herediaという人です。果実味をあまり出しすぎないために、わずかに緑のところが残っている状態で収穫するなど、ユニークな試みをしています。

Enrico Bertoz, Letizia Paulettoの夫妻はソノマで白ワイン専門のArbe Garbeというワイナリを始めました。イタリアのフリウリ出身で、Pinot BiancoやMalvasiaといったフリウリで作られている品種を中心にしています。また、カリフォルニアでのワイン作りに触れるきっかけとなったSine Qua NonのManfred Krankleからも影響を受けています。

Michael McCayはLodiのMcCay Cellarsのオーナー。天然酵母を使ってZinfandelを作るというのはおそらくLodiではここだけでしょう。

Chris BrockwayはバークレーのBroc Cellarsのオーナー。ここも天然酵母を使ったり古い発酵槽を使うといった試みをしており、アルコール度が低いワインを目指しています。例えば、Santa Ynez ValleyのHappy Canyonの畑から作るCabernet Francでは11.9%のアルコール度数になっています。

25歳と一番若いGavin Chaninはサンタ・バーバラでChanin Cellarsを営みます。Au Bon ClimatのJim Clendenenとは家族ぐるみの付き合いがあり、QupéのBob Lindquistからもワイン作りを教わっているとのこと。有名なBien Nacidoからブドウの提供を受けていますが、アルコール度が高いワインを嫌うため、他の顧客より5週間も早く収穫したりするそうです。また、新樽のフレーバーを避けるために古い樽を使い、シャルドネの瓶詰めまで14カ月かけるなど、こだわったワイン作りをしています。

これらのワイナリやワインメーカーが、これからどう成長していくのか楽しみです。