Wine Advocate誌の199号が発表されました。ボルドーでは満点連発が話題になっていますが、カリフォルニアではソノマが今号の対象。Antonio Galloniによる初レビューは、やや辛口な傾向が見られました。

掲載されたワインは676種と、例年とほぼ同等。ただ、これはテイスティングしたワインのうち85点以上が付いた62%のもの。4割近くは84点以下として掲載されなかったわけです。従来はこういった数字が公表されているわけではないので、比較はできませんが、Galloni自身がソノマのワインに対して「微妙(mixed feeling)」であり「ポテンシャルはまだ発揮されていない」と書いているので、やや期待はずれであったというのは否めないのでしょう。単一畑のワインがとても増えているのに、それらの違いがほとんど分からないこともあった、としています(ちなみに当サイトでも、意味のなく単一畑のワインを出すことはワイナリや畑の価値を毀損してしまうのではないかという記事を以前書いたことがあります)。

ちなみに96点以上を取ったワインだけを紹介すると
Aubert
  Pinot Noir UVSL 2009 96
  Chardonnay Lauren 2010 96
Kistler
  Chardonnay Hudson 2009 96+
  Chardonnay Hyde 2009 96
  Chardonnay Dutton Ranch 2009 96
  Chardonnay Kistler 2009 96
  Chardonnay Trenton Road House 2009 96
  Pinot Noir Kistler Occidental Station Cuvee Catherine 2009 97
Littorai
  Chardonnay Thieriot 2009 96
Morlet Family
  Billet Dout 2009 96
Paul Hobbs
  Pinot Noir Lindsay 2009 96
Peter Michael
  Les Pavots 2009 96
Verite
  2010 Le Desir 96-98
  2009 La Muse 96
  2009 La Joie 96
(パーカーのサイトの調子がわるいので間違っていたらごめんなさい)