2008年に始まったSine Qua Non(シネ・クア・ノンあるいはシン・クア・ノン)の正式輸入品、5ヴィンテージ目となる今年は生産量激減に伴い、輸入量も大きく減っているようです。楽天だと毎年4月頭に10ショップ近くに入荷されるのが、現状は柳屋とカリフォルニアワインあらかるとだけ。価格も例年より少し高いですが、おそらく大きく下がることはないだろうと思います。

Sine Qua NonはManfred Kranklという人がロスアンゼルスとサンタ・バーバラの中間にあるVenturaに作ったワイナリ。ワイン産地としては極めてマイナーな地域です。ローヌ系の品種やデザートワインを得意としており、Wine Advocate誌では、これまで他を圧倒する13のワインで満点をもらっています。95点以下のワインを探すのが難しいほどで、ロバート・パーカーが常に絶賛する生産者です。毎年ユニークな名前を付けるのと、前衛的なラベル・デザイン、時にはボトルの形状も普通と違うものを使うことでも知られています。あらゆる意味で、常識外のワイナリと言っていいでしょう。なお、参考のために以前の記事を挙げておきます。

ちなみに、生産量が減ったのは、これまでの購入したブドウから、自社畑への移行を進めているから。従来1000ケースほど作っていたものが250ケース程度になっています。したがって、これからも生産量は、減ったままになることが予想されます。

また、近年シラーとグルナッシュと同じ名前を付けることが多かったのですが、今年は異なる名前。シラーがThe thrill of Stamp Collecting、グルナッシュがTurn the Whole Thing Upside Down。


柳屋では既にシラーは売り切れています。購入はお早めに。