昨日紹介した記事の続きとして、2001年にグラン・クリュを含むすべてのワインにスクリューキャップを採用したシャブリのプロデューサーの話が掲載されています(Closures: Part 2 – in praise of screwcaps)。

このプロデューサーDomaine Larocheは2000年のヴィンテージで10%ものワインにコルクに由来する問題が起こったことを受け、2001年にすべてのワインをスクリューキャップに切り替えました。

現在でも、その選択は良かったと思うとテクニカル・ディレクターのGrégory Viennoisは述べています。ワインの信頼性が上がったことに加え、副産物もありました。

スクリューキャップはコルクと比べて酸素を透過させる量が少ないため、添加するSO2の量をそれまでより少なくできたということです。

ちなみに、ここで使っているスクリューキャップはSaranex(昨日の記事を参照)のもの。Saratinよりも酸素を透過させると言われていますが、Viennoisによるとその量は非常に少なく、かつワインが呼吸するのを助けているとのことです。

また、所有するラングドックのMas La Chevalièreでもスクリューキャップに切り替えたとのことですが、シラーではタンニンがきつくちょっとむずかしいとしています。