Wine Advocate誌の208号が公開されました。毎年恒例のセントラル・コーストの特集。今年からはJeb Dunnuck(ジェブ・ダナック)という人がレビュアです。The Rhone Reportというローヌ系品種専門のニューズレターを出していた人なので、ローヌ系が手厚いレビューになりました。

高得点のものを見てみると、旧ヴィンテージの100点2本を含め、Sine Qua Nonが上位にズラッと並ぶのは毎年恒例。加えて、SaxumやL'Aventure、Alban、Tablas Creekといったパソ・ロブレス組のシラーなどローヌ系ワインが食い込んでいるのも同様です。

目新しいところでいうと、2006年が最初のヴィンテージだというTorrinというワイナリ。有名なJames Berry VineyardのシラーによるAkasha 2010というワインで98点を取りました。まだ価格も60ドル程度。人気急上昇が予想されます。

得点上位に赤ワインが並ぶ中、Paul Latoのシャルドネle Souvenir Sierra Madre Vineyard 2011が97点と高得点。今のところ日本には入っていないようですが、どうなるでしょうか。Paul Latoはピノ・ノワールでも最高96+と今回も高評価でした。

人気のカレラは単一畑のピノ・ノワールだけレビューされていました。Jensen(ジェンセン)とMills(ミルズ)が96、Selleck(セレック)が95、Ryan(ライアン)とde Villiers(ドゥヴィリエ)が94、Reed(リード)が93(いずれも2010年)という安定さ。いや、近年のカレラはすごいですね。

Screaming Eagleの元オーナーが出資しているJonata(ホナタ)と、その兄弟ワイナリThe Hiltも総じて高得点。

Au Bon Climatのイザベル2010も93点と高評価でした。

今回、1400本近いワインがレビューされていて充実しているのですが、1つ気になったのがSanta Cruz Mountainsのワインが含まれなかったこと。ローヌ系からは遠いところにあるからでしょうか。SCMは誰がレビューするんでしょう?