Wine Spectator誌のTim Fish氏が、西海岸のワイナリが静かに売りに出ているという記事を書いていました(West Coast Wineries Are Up for Sale—Quietly)。

2013年にはQupe、Araujo、Clos Pegase、Mayacamasといった著名なワイナリが売却されました。こういった動きは今後も続く可能性が高いようです。Mayacamasを4月に、Qupeを10月に買収したCharles Banks(元Screaming Eagleオーナー)によると「今ほど多くのワイナリがカリフォルニアで売りに出ている状況は見たことがない」とのこと。Banksは30%~50%のワイナリが財政的に困難な状況に陥っているか、かつてほど利益を上げていないだろうと見積もっています。

1980年代から90年代のブーム期にワイナリを始めたオーナーは引退の時期を迎えており、跡継ぎがいなかったり、拒まれたりするケースも増えています。また、年産5000ケースから1万5000ケースほどのワイナリは中途半端な位置づけになって、ワインを売るのが難しい状況です。

これらのワイナリはBanksのような投資家が買収するケースが多数ですが、近年では中国からの投資も目立つようになっているそうです。今後中国資本のワイナリが増える可能性もありそうです。