ナパのワイナリ、シャトー・ポテールが160万ドルの支払いを求めて人気ワインメーカーのデニス・マルベックを提訴しました(St. Helena wine consultant sued for $1.6 million)。

シャトー・ポテールは2012年にデニス・マルベックと契約。新しくセント・ヘレナに開くテイスティング・ルームの目玉にすべく200ドルで販売する「Fourmeaux」(シャトー・ポテールのオーナーの苗字)というワインの醸造を依頼しました。

このワインはソノマにあるメドロック・エイムズで醸造していました。シャトー・ポテールのオーナーによると、2012年11月にバクテリアによる揮発性の酸の比率が上がってしまったのに、それを阻止するための手段を取らず、取った手段によってかえってそれが増えてしまったとのこと。それにもかかわrず10日間の休暇を取得したことにより取り返しがつかなくなったとしています。

その後、5回フィルターをかけたものの、満足する品質にはならず、全部バルクで売ってしまう予定だとのことです。

一方、デニス・マルベックの弁護士によると、実際には品質は十分よかったのに、ポテールのオーナーはそれを無視して非難することしかしなかったとしています。

デニス・マルベックはボルドーのシャトー・ラトゥールのワインメーカーの家族として生まれ、本人も1990年代にはラトゥールのワインメーカーでした。2000年にラトゥールをやめてカリフォルニアに移り、コンサルティングを始めました。キャプサンディやブランキエで名を馳せています。