1000円台前半のブランドとして人気の高いサイクルズ・グラディエーター。ハーン・ワイナリーの低価格ブランドという位置付けでしたが、今年前半に売却していたそうです(Hahn Wines Pivots Toward Quality - Wines & Vines - Wine Industry News Headlines)。

ハーンの低価格ブランドとしては以前はレックス・ゴライアスがあり、2005年にこれをコンステレーション・ブランズに売却しています。その後立ち上げたブランドがサイクルズ・グラディエーターでした。

今後は、ハーンはサンタ・ルシア・ハイランズのAVA名を付けたものなど、これまでよりも高価格帯のワインを中心にしていくとのことです。ハーンのワインというとカベルネ・ソーヴィニヨンが人気ですが、AVAものではピノ・ノワールやシャルドネだけを作っています。推奨小売価格はピノ・ノワールが35ドル、シャルドネが25ドルとなっていますから、ハーンがこれまで得意としてきた10ドル台のワインとは大分市場が違ってきそうです。

ハーンは1100エーカーの自社畑を持っており、そのうち650エーカーがサンタ・ルシア・ハイランズに入っているとのことです。同地域で最大の栽培者であり、それを生かした戦略に転換するというのが今回の目的のようです。

これだけうまく行っているブランドを2回も売却したハーン。今回の戦略はうまくいくのでしょうか。

リアルワインガイドで「旨安大賞」を取ったハーンの代表的ワイン


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実はスミス&フックもハーンのブランド。こちらは今後もハーンに残ります