コレイア社の調査によると、カリフォルニアのブドウや土地の価格は、上昇を続けています(California Vineyard Values Continue Rise - Wines & Vines - Wine Industry News Headlines)。特に収穫したブドウの総額は2012年に大きな飛躍をしました。ソノマのピノ・ノワールでは2011年から倍増、ナパのカベルネでは50%増しとなっています。

収穫の総額は1973円に4000万ドルだったものが2000年には17億5000万ドルに達し、現在では30億ドルを超えるところまで成長しました。特に近年の急成長は2011年の不作の後で、畑の手当を増やしたことが貢献しているとのこと。

地域別に見ると、ナパは2014年のカベルネ・ソーヴィニヨンが1トン当たり6000ドルで、6万7000トンが醸造されました。1995年の3万3000トン、1500ドルとくらべて、量で倍、単価で4倍となっています。特に2005年から2011年はほとんど総額が変わらなかったのに、2012年以降の3年で1.5倍にもなっています。

ナパでは1995年以降、カベルネ・ソーヴィニヨンの作付けが87%増えているのに対し、メルローは25%増、ピノ・ノワールは19%増、シャルドネは21%減となっています。

ソノマではピノ・ノワールの価格は1995年のトン当たり1000ドルから2014年には3250ドルと3倍以上に高騰、量も1万3000トンから4万7000トンへと4倍近い伸びになっています。

その結果、総額で見るとナパのカベルネ・ソーヴィニヨンよりも急激な成長を示しています。特に2005年から2011年は8500万ドルでほぼ一定だったのに対し、2012年には1億6000万ドルと一気に増えました。

2011年の不作の後の2012年の反動は、想像していた以上のものがあったようです。

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